前のめり
体調がそこそこいいと、やる気が出て前のめりに仕事をびしばし片づけたくなる。ラジオ体操をして仏壇に線香をあげ、庭に水まきをして洗濯をして干して、味噌汁こさえて朝ごはん食べて、猫にエサやってトイレ掃除(猫の)して、ブラシをかけて、みたいに、どんどんやることを片づけられる。これがそうでないときは、何ごとも後回しにしてベッドでひっくり返って他愛もない本を読んではうたたねをして、ひたすら無為に時間を消費してしまう。
今日がどっちだったのか、よくわからんなあ。スタートはよかった気がするんだが(笑)。
前期の集中講義がほぼ終わりかけてほっとしている。受講者数は少ないのだが、皆熱心に受けてくれていて、これが最終レポートにちゃんと反映してくれると、実にめでたしなんだけど。今の段階ですでに立派な原稿を作りかけてる人もそこそこいるようで、「たかが2単位の授業なんだから、あんまり破格の全力投球して、他の授業を落とすなよー。13点とって勝った次の日1点差で負けるようなプロ野球のチームみたいなまねはしないでねー」と今日うっかり口走って、ホークスの試合を見てたことがバレたな。
台風が消えたみたいで、明日明後日は晴れるらしい。ミモザの木が倒れないよう、紐で固定していたのも、当面は無駄になった。いいけどさ。その方が。
でも、庭の手入れをこの晴天の間にしなければ、もう状況は待ったなしだ。奥庭のすみっこに、かわいいピンクのカラーがひっそり咲いたけど、いくつか球根植えたはずなのに、他は全滅したのかしら。そうだったら悲しい。
一方、台風前だからと思い切って、つぼみのまま切ってきて飾った黄色のユリは、台所のテーブルでみごとに開いた。こっちは快挙だ。
政府は保険証も運転免許証もマイナンバーカードに結びつけて廃止しようと懸命で、どうしてこう、やらなくてもいいことにばかり血道を上げるんだろうね。ほとほと感心してしまうほどの無能さだ。公邸の忘年会騒動も支離滅裂な弁明で、日本語を表層的にも内容的にも破壊しまくっている。マスメディアの情けなさも目をおおうばかりだ。公邸で記者クラブが首相たちと忘年会や撮影会をしていたという話もあるようで、そりゃ新聞の購読者も減るわけだ。
ところで日本会議が攻撃して広島での指定図書からはずしたとかいう漫画「はだしのゲン」がバカ売れしているようで、私も全巻買っとこうかしら。
そうそう、もう古い話になってしまったが、例のサミットのあと、核廃絶の話題で、NHKのラジオがいくつかいい特番みたいなのをしていて、被爆者の代表とか核廃絶をめざす団体とかの人たちが出演して、久しぶりにまともでちゃんとした発言の数々に耳を洗われるような思いがしたものだが、そういう方々の一人が広島でのゼレンスキーの演説にふれていた。そして、その中で、ゼレンスキーが日本に対し、戦争への協力よりむしろ戦後の復興を援助してもらいたいと未来を見据えた発言をしていたことを評価していた。なるほど、この深刻で激烈な死闘の中で、ウクライナの指導者が見すえているのは、平和な未来の構築なのか。何だかこちらが姿勢を正したくなる思いがした。私もまだまだ、あきらめちゃいけない。