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十五年目!

もともとは母の隠居所にするはずで、母家の前に建てたワンルームの小さな家も十五年目になりました。建ったときにいつも行くお花屋さんから小さなシクラメンの鉢をお祝いにいただきました。
 ありがたくも何気なく、キッチンの窓辺において水をやるだけで何一つ世話をしていないのですが、何と今もまったく変わらず、ちゃんと花をつけてくれます。

何度か虫がついたりして、葉っぱも全部枯れてなくなり、滅亡したとしか見えなかったのですが、あきらめ悪く水をやっていたら、ひょろひょろちょろちょろ芽が出て葉が出て復活するのでびっくりします。下さった方が魔女で下さる前に息かなんかを吹っかけられたのじゃなかろか。

それでも去年はさすがにみごとに枯れた根っこだけになって、いよいよお別れかと思っていたら、一本だけ芽が出て葉になり、やがて次々葉が増えて、感動した私は、もう花なんか咲かなくてもいい、葉っぱの緑だけでもそうして生きていてくれたら楽しむからと毎朝祈って水をやっていました。

そうしたら何と今朝、ピンクのつぼみが出て来ていました。うれしいような恐いような。あんたほんとにシクラメンか?

ちなみに、これが最初に復活した葉っぱで、ごらんのように今は巨大化して気のせいかいばっているように見えます。

最初に入っていた、ちゃちなプラスティックの鉢はもうぼろぼろになって水ももれますが、よっぽど花との相性がいいのか、この鉢に魔力があるのかもしれないと思うと恐くて植え替えもできず、普通の安物の使い捨てパックに重ねて入れてやってます。
 ごらんになっておわかりのように、枯れた葉っぱを取り除いてさえやらなくて、ほんとに何の世話もしていないのに、このじだらくな環境が気に入っているのでしょうか。

今朝はがんばって朝から水まきし、さっき燃えるゴミ出しに外に出てみたら、しっかり雨がふっていました。まったくもう。

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