卵酒リベンジ
※昨日、雪の散らつく中を実家に戻りましたら老猫のモモが元気に出迎えて呉れましたけれど、鼻と口の脇に引っ掻き傷が有りました。他の猫と喧嘩でもしたのでしょうか。夕食に魚が無かったのですが鶏肉をたっぷり私から取り上げて食べて居ました。もう十五歳近いのに矍鑠たる物です。
キャラママさんから預かって来た、みかん猫の好きだったドライフードの小袋を庭の墓の前で開いて、埋めるのも勿体無いしどうしようと迷って居たら、モモが来て大喜びで食べました。此れも供養に成るかと食べさせて遣りました。
※年末にNHKでしたかのテレビが山本作兵衛の世界遺産に成った炭鉱の絵を紹介する番組を放送して居て、当時の炭住の様子や石炭の日本経済に果した役割等説明して居て面白く見ました。ですが、三池と言えば労働運動で、炭住(炭鉱労働者の住宅)の人々の日常の団結も労働組合の闘争と結び付いての物で有った筈ですのに、其の事に微かにでも触れて居ないのに、怒りより寧ろ呆然としました。ドキュメントとして此れは有る種の欠陥商品では無いのでしょうか。
私は当時大学で自治会活動をして居て、何かの集まりの時に三池の争議を戦った労働者の方の話を御聞きした事が有ります。争議の最終時期には会社側は暴力団を雇って労働者の隊列に突っ込ませ、一人の労働者が刺されて亡くなりました。
其の時は私はまだ高校生で、其の労働者の方の御話を聞いた時は争議も終って数年経って居たかと思います。素朴に穏やかに話された其の方が「私達も色々考えた。久保清さん(殺された方)が亡くなった後は、暴力団が突っ込んで来て刺される時は水に濡らした新聞紙を腹に巻いて置くのが一番防げると聞いて、皆でそうして居た」と言われたのを私は今でも覚えて居ます。
炭鉱の歴史は労働運動の歴史でも有った筈です。山本氏の絵に其の事が描かれて居ても居なくても(今度見に行く積りです)背景として其れを語らなくてはあの時代は理解出来ないでしょう。そんな不満を抱いた儘私は年を越しました。(笑)
其の殺された方の御名前を実は忘れて居ました。「久保さん」と言う気はしたのですが、第五福竜丸で被曝して亡くなられた久保山さんと間違えて居るのかも知れないと不安で確認したら矢張り久保清さんと言う方でした。
※前回卵酒を作って以来、何度か試して失敗して居たのですが、昨夜は初めて申し分ない卵酒が出来て美味しく頂きました。春から縁起が良いかも知れません。(笑)