夜の間の雨
夜の間に雨がふったのか、木々の葉がぬれています。ということは、今朝は水をまかないでいいのかな。今はうっすら陽が照って歩いて買い物にも行けそうな(笑)。
「紀行右よし野」は、きりがないので、今日二つの記事だけ紹介して終わっとこ。日坂の蕨餅は江戸時代のいろんな紀行に登場する超有名ブランドなのですけどね。こうもあっさり片づけるのは、よっぽど口に合わなかったのかしらん。
日坂、蕨餅名物也。至極の悪味恐るべし恐るべし。(日坂)
これは、天竜川で舟に乗ったときのこと。江戸紀行にはあまり同行者の記事は出ないので珍しい。「雨月物語」の「菊花の約(ちぎり)」で、左門が宗右衛門を待って家の前にいるとき、街道沿いなのでいろんな旅人が通るんですが、その中の二人連れが「だから舟にしようと言ったのに」とか言い合いながら歩いて行くように、海路か陸路かって、旅人は迷う所なんです。有名な「東西遊記」の作者南谿も、船にはよほどのことがないと乗らないことにしてると言ってるし、旅なれた人は逆に便利で楽でも船は警戒するのかもしれない。
いよいよ川幅広く、見渡すに外に舟一艘もなく、さも広き川に此舟一艘斗(ばかり)也。心細くおもふ折から風強く吹いて川浪荒く、櫓櫂の力におよばず舟はかなたこなたと漂ふ。予(私)兼て路ある所は舟に乗らず。けふは伴ふ人の足労(つか)れて、いなみがたく乗りしに、かゝる危きに逢ふ。「早くいづれの岸へ成共(なりとも)着ケよ、陸を行ん」といふに、伴ふ人のいへるは「気遣う事さらになし(まったくない)。受合申せし。やはり乗居給へ」といふ。予、心おかしく「もしも舟に凶事あらばうけ合たる人も、ともに底のみくづとならん。左はなく共、心くるしめ、何の益歟(か)あらん」と、岸に着かせ飛上るに、伴ふ人も今は是非なく上り給ふ。休ふべき所もあらねば、直に堤伝ひを行に、いよいよ風強く歩行さへも心にまかせず。漸(ようよう)天龍のわたし場へ出て、此村中ノ町に休ふ。(天竜川)
昨日の「しんぶん赤旗」では共産党は消費税5%を主張することに決めたようですね。この前からの「オールむなかた」の会議でも、れいわの5%と立憲民主党などとの折り合いがどうつくのか、どうするのが選挙で皆に訴えられるのか、共産党はどうするのか、いろいろ議論になってたのですが、これはひとつの決断なのかな。
マスメディアは消費税直前の購入騒ぎを話題にしてたようですが、そんな騒ぎにも加われず胸がつぶれる思いで暮らしの心配をしている人たちのことは考えないんですかね。私でも、もう絶対に何も買うまいと思ってしまうぐらい。
消費税10%が恐いんじゃありません。そのやり方と、その無神経さ、無造作ぶりに、政府や社会が、弱い者、貧しい者のことなんか何も考えてないことが、ありありと見えすくから、この政権下の老後や未来に、希望も期待も持てないんです。
裏の崖の上の宅地造成工事は始まる気配もありません。どうしちゃったのかしら。おかげで今年も、たくさん栗が食べられました。二階の窓から見た、栗の実がいっぱいついてる栗の梢の写真をアップしておきます。