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大工さんは来るのかな。

◇さすがに台風接近だからか、ゆうべは日曜の夜というのに道も町もがらんとしていて、母のところから帰るのにも車はすいすい走れました。
母に「台風が来てるんよ」と教えると、帰り際になってやっとのみこめたのか「え、台風が来てるって?」と言うので「そうよ。沖縄あたりをうろうろしてるらしい」と言うと「私はここにいればいいのよね」と聞くので、「そうそう、ここの建物は頑丈だから、中にいれば何も心配ない」と答えましたが、あとで考えるとあれはまさか自分も何かする仕事はあるのかという意味だったろうか。
「でも私は車が風で飛ばされるかもしれないから、明日は家から出ないつもり。だから明日の夜は来れないよ」と言うと、「わかった。そう決めておこう」と変にてきぱき言いました。

◇雨は今朝からふっていますが、外に出て見なければわからないような穏やかな雨で、風もまったくありません。
でも、猫のカツジは、どしゃ降りの中でもけなげに外のトイレに行っていたのに、今朝は何だかしぶっていて、出入り口の近くの床をひっかいたりして、私をどきどきさせています。汚れているのがいやなのかしらと、雨の中さっきトイレを掃除してやったのですが。

大工さんは休日返上で来てくれることになっていたのですが、今の所まだお姿が見えません。テレビでもラジオでも外出はひかえろとくり返していますし、どうやら今日もお休みかな。その方がこちらもゆっくり片づけができて、いいっちゃあいいんですが、その分きっと、明日が修羅場になりますね(笑)。

◇とにかく予定が変更になるたびに、すべての計画が頭の中で白紙に戻ってさまざまな設定のやり直しになり、いや白紙に戻るならいっそいいんですが、どこかは残して手直しになるので、柔軟と臨機応変の能力の極限がためされているような快感があります。こんなのいつか役に立つ日が来るんだろうか、私のあとあまり残りのないであろう人生の中でさ。

以前、大学が最初の改革騒動で大揺れしていた時期(それも今に比べれば、いろんな点でまだまだ救いはあったかもしれませんが。何しろ、いつかはこういうことも一段落するだろう、っていう希望はあったもんなー、とりあえず)私は「身体こわさない、気が狂わない、友だちなくすまい」の三つだけは最低守ろう、あとはどうなってもいいやと覚悟していたんですが、それでもまあ、最後の一つは守れませんでしたねえ。気はもともとから少し狂ってるって話もあるから、結局守れたのは最初の一つだけかい。
まあ今思えば、いろんな時期にそうやって友だちやつきあいが減ってった方が、晩年ちょうど人間関係を整理しなくてほどよい数にまとめられて、よかったのかもしれませんけどねえ。

◇授業ノートを作るために、「赤毛のアン」と「八犬伝」を読み直しています。しかしどっちも面白いので、ついつい読みふけってしまうのが問題ではあります。エッセイ風に楽しく、「情けある男」についての考察とか書いて行きたいなあと創作意欲が刺激されちゃったりなんかして。

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カツジ猫