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奇妙な空気。

◇山尾さんが立憲民主党に入るのか。いつも選挙の後で無所属が何人かどどどと自民党に入るのを、うっとうしく思っていたが、今回の選挙に限っては、共産・社民・立憲のほかに、あっちこっちに反アベの人がちらばっているのが、何だか得をした気分になる(笑)。

選挙の結果はともかく、自公はあまり浮かれている様子もなく、さりとてむろん反省している風もなく、国会や政界が奇妙な雰囲気になってる気がする。そりゃー、議席で多数をとっても、支持率が上がって来ないし、成功しそうな政策ももうないし、理想もビジョンもはなからないから、たしかにやってても不安だろうし面白くなかろうね、アベ一味は。何となく、自分たちが恥をかかない方法で、誰かがとめてくれないかと願っている顔に見えてしかたがない。私は人がよすぎるのかな。

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◇田舎の家の庭で柿をもぎって来た。二本あるのが交代に当たり年になるらしく、去年はあまり実がならなかった方が鈴なりになっている。友人がいたので、脚立を持ち出して、かなり上の方までちぎりながら、あと何年、こんな曲芸ができるだろうかと思った。友人に「あんたがいるから、こんなことするけど、一人だったらやんないよ。落っこちて死んでも誰も見てなかったら、そのまま変死体になる」と言ったら笑ってた。


どちらの木も私が小さい時からあるのだが、ほとんど太さも高さも変わらず、毎年たくさんの実をつける。この二本の回りだけ、時がとまるシールドが張られているようだ。実は小さくて見てくれもよくないが、味は悪くない。母が肥料を私に買わせて、根っこに埋めていたのを思い出し、私もやって見ようかと思ったりする。


◇ネズミはネズミ捕りマップにひっかからないし、さりとてどこにも気配を見せず、どうしているのかさっぱりわからない。カツジ猫は騒ぐ様子もなく、いったいどうなっているんだ。
とにかく食物はしまいこむことにして、山ほど持って帰った柿も、ご近所に少しわけた後は、かごに入ったまま、玄関においている。すると、帰ってきてドアをあけるたびに、花の香ならぬ、淡いさわやかな柿の香りがあたりに漂う。

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カツジ猫