ぼくは、きたいする(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、このまえのよるに、ちらっとみた、
ねずみのすがたが、みつからないので、
「どこにかくれているのかしら。どうかして、でていってくれてたら、いいんだけど」
と、いいながら、まいにち、ぼくのかおをみて、
「わたしがいないときに、いっしょに、あそんだりしているんじゃないよね」
と、こわいかおをします。
しらないもん。
かいぬしは、いそがしいのか、
このごろ、かえりがおそかったり、
かえってこなかったりします。
ぼくはもう、だいぶ、なれたけど、
ひとりでいるのは、やっぱり、つまらないです。
「おやつ」も、もらえないし。
「もうすこししたら、このいそがしいのも、いちだんらくするから、
そうしたら、ずっと、いえにいるようにするから、
もうちょっと、まちなさいね」と、
かいぬしは、ぼくに、いってきかせます。
ほんとうかなあ。
ちょっと、きたいしておこう。
いえのまわりを、うろちょろしていた、こねこたちは、
このごろ、あまり、すがたがみえません。
「どこに、いっちゃったんだろうね」と、
かいぬしは、ぼくをなでながら、しんぱいしています。