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女人禁制のこと

坪内さん

お越しいただきありがとうございます!エネルギッシュな書き込みも感謝します。(笑)

いい機会、と言いたいのですが、今公私とも猛烈に忙しいのと、女子大のことなど、先にご回答すべき問題もありますので、超特急で、箇条書きに。

○私はもう何派でもなく、とにかく私の老後の邪魔はせんでくれ派ですね、しいて言いますなら。

○全部一時に消せないなら一つずつでも全力こめて消してゆく、というのが私のやり方で、結局自分の限界を知れば知るほど、そのやり方しかできません(私は、です)。

○先日の公開講座で配布した史料の中の江戸時代の男性の旅人の紀行には、「昔はここは女性に危険という配慮で女人禁止になったのだろうが、それはもう今では意味がないから、やめてもいいのでは」という文章がありました。留学生の方の反応は、この後半がないわけですね?(単なる感想です。)

○当時の戒律を文化として残すことと、それが現在の社会ではあってはならないとすることは、両立できるのかどうか私はわかりません。できればいいとは心から思いますが。

○ヒゲはともかく、ネクタイをするとかスカートをはかないとか、そういうかたちで処理している例は、現にあると聞いたことがあります。

○博多に限らず祭りのあり方については、以前にも書いたのですが、(今年9月14日~15日の、じゅうばこと私のやりとりをご参照下さい)伝統をどのようにひきついで行くのかは、女人禁制に限らずむずかしい問題がさまざまにあると思います。これも私には、まだ何も結論が出せません。

○全面解禁か全面禁制かの選択を迫ることは現状では全面禁制の方が「現実的」となってしまうでしょうから、実際には「現状のままで世界遺産」の推進になると判断しています。一部禁制となると、さまざまな議論や手続きが必要で、これはまた事実上の凍結で世界遺産にはならない可能性もあるでしょうが、少なくとも世界遺産にするのなら、そのくらいの手順は踏まないと、後になって、さぞかし不愉快な騒動が起こるだろうと思います。そんなことまでして世界遺産登録を求める必要が私には見い出せません。

こんなところでしょうか。また時間ができたら、ゆっくりお返事いたします。

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カツジ猫