孤独死の方がまし(私限定)
◎今日は学生が一人遊びに来てくれて、夕方まで二人でだべくっていました。彼は昔、かわいがっていたウコッケイを猫に殺された(らしい)体験から猫はあまり好きではないらしいのに、なぜかカツジ猫は見たとたんから彼になついて、私には見向きもせず、彼のひざの上で丸くなって寝こけてしまい、くうくういびきまでかいて世にも幸せそうで、彼も驚きつつうれしがっていました。
カツジは、おおむね新居が気に入っているようですが、夜に帰ってくる私を猫庭の金網の中の石段で、黙りこくって丸い庭石のように動かないで待っているのは、正直やめてほしいです。
にゃあにゃあ鳴いたら「うるさい!」と私も怒るのですが、黒い影のまま、石のように動かないで待っているところがミソですね。
カツジの方は笑ってすませられるのですが、ご近所の皆さんの関心や興味には、だんだんこっちも消耗してきました。「今日はいなかったのね」「昨日はお帰りが遅かったのね」と言われるたびに、げんなりします。こんなのが絆というのなら、私は孤独死して白骨死体になる方がよっぽどましですね。毎日毎晩、周囲から見はられていると思うだけで、もう新しい家に行く気もなくなって、元のたてつけの悪い古い家で寒さに震えながら過ごしている自分の精神は軟弱だと、つくづく思いますよ。(笑)
「皆ヒマなんだから、刺激がほしいのよ」と、じゅうばこさんは笑っていますが、ヒマかヒマでないかに関係なく、他人の生活がどうしてそんなに気になるのか、知りたいのか、知って楽しいのか、私にはまったく理解できません。
せめて、一人で望遠鏡で窓から観察していていいから、自分だけで黙って楽しんで、そういう趣味だか嗜好だかを私にはかくしておいてほしいものです。そういうことはかくすものだという日本の「恥の文化」はないんでしょうかね。
◎確定申告の書類を探して家中ひっかきまわしていた間に、ずっと見つからなかったグリーンコープのカード(会員証)が見つかって、ちょっと気をよくしています。これで堂々と、あの店舗に買物に行けるぞ。