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家族の役割

※老人ホームに入っている母は、二度のインフルエンザ(一度はノロウィルス)から何とか回復して来ましたが、やはり体力が落ちているのか、今一つ元気がありません。
それでも私が毎日行ってしゃべって居ると、だんだん話に応じたり笑ったりする様に成って来て少し安心して居ます。

ホームの方々は大変良くして下さるのですが、ヘルパーさんの中には私が居ると母の歯磨きや着せ替えやトイレの介助やおむつの交換を、何となく私にさせようと仕向ける人が居て、此れには何とも腹立たしい思いがします。
大半の方はそんな事もなく、私が居ようと居まいとちゃんと母の世話をして下さいますが、ホーム全体の基準はどうなって居るのか一度御伺いした方が良いのかも知れません。

ヘルパーの皆さんが忙しいのは分っていますし、出来るだけの御手伝いはしたいのですが、一度疲れて居るのに無理をして母をベッドに寝せた時、腰痛が悪化してしまった事も有り、此のホームの入居費を稼ぐ為の仕事をして居る私としては、動けなくなる危険は冒せません。

もしかしたら訪問される家族の方々の中には、そうした介護を「来た時ぐらい」とされる方も居られるのでしょうか。それはそれでとても立派な事と思いますが、それが出来ないからこそ入居してもらっている家族も居ることは理解して頂きたい物です。

※以前、母が自宅で暮して居た時、介護保険で来て頂くヘルパーさんが、私が帰省して居ると母の食事の支度を一切しない規則なのを私は全く納得出来なかった物でした。長距離を疲れ果てて帰って来た家族は高齢者の世話をする余裕は到底有りません。「家族が居ない時と同じ」サービスをして頂いてこそ、忙しい中無理をして帰省する事が可能に成るのです。此の様な規則は結局、遠方の家族を高齢者の家から追い払う役目を果たします。

それと同じ感覚を「家族が来たのだから世話をするのが当然」と言う態度のヘルパーさんに感じます。恐らく此の様な考えの人達は、訪れた家族が高齢者と手を取りあってベッドの側に居たり他愛無い話をして居たりするだけで、介助の手伝いをしないのが我慢出来ないのでしょう。

しかし、疲れ果てた身体で無理な時間をやりくりして、笑顔を見せ他愛無い話をするだけの為に訪れるだけでも大変なエネルギーを使うのです。それでもそれは高齢者に大きな力を与えるのが分って居るから、無理をして這いずってでも家族はホームに行くのです。そこで介助の手伝いをする余力等残っては居ません。

※国の介護の諸政策や老人介護施設の関係の方々に、絶対に理解して頂きたいのは此処の所です。
もし、高齢者の住いを訪問して「お客さん扱い」して貰えるのが分って居れば、家族はもっと頻繁に訪問出来るでしょうし、高齢者の自立も進むでしょう。「行ったら重労働しなければならない」と言う思いが家族を遠ざけて高齢者を孤独にするのです。

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カツジ猫