少し前の話になりますが
◎最高裁で日の丸君が代問題の教員処分は慎重にという判決が出て、とりあえず少し安心しました。まったく、とりあえずですが。
この問題については、ありとあらゆる見解がねじれにねじれていて、もうどこから手をつけたらほどけるのかもわかりませんが、だいたいが妥協に妥協を重ね、正面からの議論もしないまま、ずるずるずるずる国旗国歌として認めてきたものを、この段階でいきなり原則論を接ぎ木して強制するやり方が、私の趣味にはあいません。
しかし最近、自分が忙しいこともあって、そういうまとめ方も何ですが、もう国旗国歌も女人禁制もどうかしたら憲法九条さえも、私の好まない方向に行ったってしかたない、そこまで人類の面倒は見られない、せめて原発廃止だけでも、この際世界がそっちの方向に向かえばよしとするか、とまで考えていたところなので、この最高裁判決は、思いがけない拾い物で、とてもうれしかったです。
もちろん、これについては、私が何をしたわけでもなく、現場で処分を受けながら、また処分覚悟で起立せず歌わずがんばっている先生方のおかげだということは肝に銘じていますが。
第一、これだけでも実現できたら、もう男女共生が300年遅れても、戦争になっても文句は言わないとひそかに思っていたほどの、原発廃止の方向さえも、ここに来て何だか怪しくなりつつありますからね。
先日も美容院で美容師のお兄さんから、「日本は原子力発電がなくても、やって行けるんですかねえ」と聞かれたので、「そりゃあ、やって行けるんじゃない?」と、あれこれ話したのですが、後で考えて見れば見るほど、世間でそういう論議があるから彼もそう言ったのでしょうが、福島やその影響下の地域(というのは日本全部か)の実状を普通に考えてみるだけでも、もう原子力をエネルギーに使うという選択肢は人類には残されていませんよ。そんなものが、あるかもしれないと考え、感じる人たちの感覚が、私は死んでもわからない。
最近、ギリシャの経済問題がやかましく言われていて、かの国の人たちが無責任とか攻撃されていますが、日本よりましではないですかね。たとえ経済破綻して国がほろびようと、周辺に迷惑をかけようと、国土は汚れずに残って利用できるんですから。いや、私もすごい規模で無茶なことを言っていますが、しかし、本当にそうじゃないですかね。
日本のように、神様か祖先か宇宙の意志か何でもいいですが、そういうものからいただいた国土を、汚して下手したら数万年誰も使えないようにするよりも、経済破綻して国家滅亡する方が、よっぽど人類のことを思いやった国民じゃなかろうか。いや、どっちもよくないのはわかっていますが、それにしても。
私に愛国心というものが、もしもあるなら、それは人類や生物の一部として「持ち場を守る」責任感です。そういう点では、原発をこのままにして原子力エネルギーを使いつづけて、自分が与えられた国土を汚してしまったらって、もう汚してるわけですが、アメーバや三葉虫にあわせる顔がありません。
◎じゅうばこさん
カツジ猫も書いているように、家のお祓いも無事に終わり、いただいたお札の置き場所がないので、まさか今さら神棚を買うわけにも行かず、福岡は川端町の古くからある店で、壁にかけるお札入れを買いました。天照大神や水や火の神さまのお札もあるので、いっそ、この家で「水の王子」の続きでも執筆しませんか?(笑)