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彼岸花とホース。

◇亡くなった母がよく、この季節になったら必ず咲くのがえらいとほめていた彼岸花が、庭のあちこちに小さく芽を出しはじめた。うれしくて、回りの雑草をそっと取っていたら、かなり気をつけていたはずなのに、一本の小さい芽を折ってしまってがっくり。あきらめきれなくて、コップにさして台所の窓辺においているけど、無理だろうなあ、花が咲くのは。

気がついたら、他にもあちこち、彼岸花の芽が出はじめていて、これは歩いたり、ホースを引っ張りまわしたりする時に、傷つけないよう細心の注意を払わないと。それでなくても、ホースというやつ、重いし、ねじくれるし、あらゆるところにひっかっかるしで、私は相当頭に来ている。猛暑に樹々を救ってくれたのには感謝するが、秋になっておさらばできるのは、正直言ってせいせいするんだわい。ほんとは、ねぎらいの言葉をかけるべきなんだろうけどさ。

◇「北氷洋」が帯ではミステリと書いてるけど、全然ミステリじゃなかったのに、ノサックの「弟」は、何だか亡くなった奥さんの最期をめぐってミステリ風になって来た。「舞踏会へ向かう三人の男」もまだ読みかけだし、なかなか一つに集中できない。

◇海外ドラマの「ZOO」は、ここに来てとうとう、犬だの猫だのクマだのライオンだのヒョウだのと、かわいい系の動物じゃなくて、いずれは来るなと思ってたけど、蛇とクモとが、どどーんと登場。これで脱落する視聴者ってどのくらいいるんだろう(笑)。私の好きなキャラが消えちゃって、代わりのレギュラーがあまり好みじゃないんだけど、まあしょうがないか。「クリミナルマインド」もそうだったけど、世界各国見物できるし、いろんな動物見られるし。クモも、ずんぐりして脚が毛むくじゃらだと、意外にかわいかった。最近カツジ猫が、家の中で、超小さいハエ取りグモとよく遊んでいる。もう少し大きくなると、つまんで外に放り出すのだが、カツジのおもちゃにはよさそうだし、だいたい小さすぎて、つかまえられないので、そのままにしている。

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カツジ猫