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民教研へのお誘い・その2。

◇前にお知らせした22、23日の福岡教育大への民教研の催しですが、パンフレットに載せる、私の実行委員長のあいさつと、22日の講座での、私の担当分の要項を、コピーしておきますね。

多分、前売り券(1000円で二日間。お得です!)の売れ行きから見て、少なくとも200人以上の方が参加されるでしょう。
秋のよい季節、たぶん学内の樹々もそろそろ紅葉し始めています。お祭り気分で、大学をのぞいてみて下さい。

◇実行委員長挨拶


第65回民教研宗像・粕谷集会にようこそお越し下さいました。
会場をお借りした、福岡教育大学は緑が豊かで、夜には星がきれいです。第一日目には天文台を利用しての星空ウォッチングも予定されています。



民教研(福岡県民間教育研究会)は多くの先輩による長い歴史を持っています。教育大学の学長だった田代高英先生も代表を務めて下さったことがあります。

第一回の集会が開催されたのは、一九六二年でした。私がまだ高校生だったころです。生意気で反抗的だった私は学校にも社会にも家族にも不満がいっぱいでした。選挙権を得て、教師になった今、あのころの自分の目から見て私はどうなのだろうと時々思うことがあります。そんな気持ちでこの二日間、私も勉強するつもりです。



二日間の日程の中には、さまざまな講座と分科会、そして二つの講演があります。子どもをとりまく環境、こころとからだ、学ぶ喜び、つくる喜び、たくさんのテーマが盛りこまれています。

沖縄についての渡瀬夏彦さんの講演は、知事選挙たけなわの沖縄の現状を、私たちに伝えてくれるでしょう。新学習指導要領についての梅原利夫さんの講演は、多忙化の中で見極めにくくなっている教育の全体像や原点を見つめ直す力になるはずです。


現在、教育の場にあるかたはもちろん、これから教師をめざす若い人たち、過去と未来と現在に関心を持つ一般の皆さんにも、この集会は限りなく刺激的で豊かな視野を広げるでしょう。それは私たちと世界の、よりよい明日へ、きっとつながって行くにちがいありません。



キャンパスは広く建物も入り組んでいますが、ご不便をかけないようスタッフ一同努力します。ご不明な点はどうぞ何でもお聞きになって下さい。

◇講座「文学と現実世界・人間」(担当・板坂耀子)要項


子どものころの私は本を読むのは好きでしたが、国語の時間は苦手でした。
先生の責任ではありません。文学作品を読んで感じたことを皆の前で話したり、皆でいっしょに考えたりするのが、見せたり見たりしてはいけないものを、乱暴に投げつけ合っているように思えてしかたがなかったのです。



考えたり感じたりするのは、誰にとっても孤独な作業です。それを、ある程度他人と共有しなければならない国語の授業を、どのように作ればいいのでしょうか。

授業ですべてを伝えあい、わかりあうのではなく、授業で語る以外にもたくさんの思いを抱いていることが教師には必要かもしれません。


文学作品の読み方に正解はあります。けれども、それを性急に求めるよりは、さまざまな回答の可能性をさぐり、迷ってみることが、子どもたちがどんな反応をしても疑問をぶつけても、そこから何かを発見し、生み出すことにつながるはずです。


今回は、新見南吉の童話「手袋を買いに」をテーマに、そのことを考えてみます。


予習も準備も不要ですので、手ぶらで気軽においで下さい。ただ、もし、この作品の載っている本や教科書、参考書をお持ちのかたは、持ってきていただけたら、それはそれで、ありがたいです。

◇この分科会のために、「てぶくろをかいに」の絵本をわんさか買いこんでいますので、当日は持って行きます。
なかなか手に入らなかった一冊も、昨日めでたく予約できました。

なお参考資料は、このブログの「お買い物と文学」コーナーの中にある「二匹のきつね」です。もう少し詳しい論文?の抜き刷りも、当日には配布します。お楽しみに♪

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カツジ猫