御金の工面
母家のリフォームの費用を何処から捻出しようかと頭を悩まして居る所です。
無駄遣いをしない為に僅かな預金は長期の定額貯金にして居ますし。
親戚が遺して呉れた投資信託を使おうかと思って居るのですが友人達は「今売ったら損をする。もう少し待ったら持ち直すかも知れない」と止めます。
確かに余り利回りの良い商品では無かったから被害が少ないとは言え、相当安く成って居るので今売れば損ですし、定額貯金の利息の少なさは馬鹿馬鹿しい程で、其れに比べれば僅かでも配当金は有るし、と思って仕舞います。
ですけれど、そう言う事よりも私は元々、株や投資信託が好きに成れません。自分で考えて管理出来るなら良いのですが、結局銀行の勧めに従うしか無く、自分の価値観や好みを反映させる余地が丸で有りません。此の事が何よりも不愉快です。
例え損をしても危険が有っても、自分の支援できる会社や国や企業を支えるとか、其の様な意志に基づいてやれれば良いのですが、此方が儲かると言うだけで何かを選択すると言う事そのものが、全く健全な事に思えません。其れも良く知らない他人の、決して専門的とは言えない程度の情報しか参考にする物が無いと言うのでは、とても御話に成りません。
第一誰かが損をしなければ自分が得を出来ないと言う其の前提も嫌ですし、何の労働もせず数字を動かすだけで豊かに成ると言うのも何処かで神経を蝕まれて行く気がします。
もしも余分な御金が有るなら、いっそ国債でも買っていざと成ったら国に踏み倒される危険を冒す事が今は国民としての責任かしらと思ったりもします。(笑)
そんな事を思う程、被災地とりわけ原発周辺の現状は知れば知る程胸が痛みます。到底他人事とは思えません。
警戒区域では無人の街や村に残された動物達が今も彷徨って居るのでしょう。救われた動物達の映像を見る度に、今も放射能の下に残されて居る彼らの事を思い浮かべます。