急告!
◇長いこと教師をしていると、「あんなに言ったのに…」が禁句なのはよーくわかっている。
それでも言いたくなるんだよねえ。
学生に単位を出す最終レポートの締め切りが近いので、提出場所に出してあった分を回収してきた。
(締め切りは今日です。明日の朝回収なので、夜にでも出す人はまだ間に合うよ。)
おおむね、ちゃんと単位を出せそうで安心したが、やっぱり一名、こちらの指示をまったく無視した形式で書いてきている人がいる。
本当に理解に苦しむんですよねえ。授業中にちゃんと試験要領のプリントも配布して、口頭でもたしか数回説明したのに。
もう、このことだけで、即落としてもちっともかまわないのですが、私もつい仏心で、今朝もうめちゃくちゃ忙しい寸秒を争う、マジで血管切れそうな(今の私だと冗談にならんが)ときに、以下のような救済措置をほどこして、今朝大学に行って掲示を頼んで来ました。
ひょっとして、ここを見ている受講生の方がいたら、どうぞラインでも何でも使って、皆に広めて下さいね。
以下が、掲示の内容です。学籍番号も書いていましたが、さすがにここでは一部伏せます。
◇◇◇
急告!木曜五限「国文学概論」の受講者へ
担当教員・板坂耀子
すでに提出されたレポートの中で、指定した形式を守っていないもの(「近松門左衛門」を書かれた2451××の方など)があります。
内容のいかんにかかわらず、これでは不可にするしかありません。
心当たりのある方は、再度、以下の試験要領を確認し、23日の17時までに再提出して下さい。なお、この締め切り延長は再提出のみが対象です。
○試験要領(部分)
以下の3点について、①②③と項目を立てて順次、記する。
➀授業中に板坂の言ったことについて、好きなテーマを選択しまとめる。
例・「西鶴」「俳諧」「黄表紙」「八犬伝」「戯作」「秋成」など。
教科書を使用してもいいが、抜粋や引用でなく、自分のことばで、まとめる。
➁「①」と同じテーマについて書かれた論文や著書の文章(原則としてインターネットは認めない。どうしても引用する場合はアドレスを明記する)を探し、その部分を出典を明記して引用する。自分のことばでまとめたりせず、原文のまま引用すること。どの部分が引用なのか一見して明確でないものは認めない。
③➀と②を比較し、ちがいと共通点を述べ、どちらが正しいかとその理由を述べる。
※これは本来やらなくていい救済措置です。したがって、該当する人が、たまたまこの掲示を見る機会がなく再提出できなかった場合の対応はできません。見た人はなるべく他の受講者にも広めてあげて下さい。
◇◇◇
以上です。多分あとでまた来ます。