恐い恐い
校正ゲラ、そろそろ送ろうとして最後に見直していたら、ぎゃっと言うようなまちがいが一ヶ所見つかり、びびっている。これは、明日もう一回見直してから返送することにしよう。
いろんな方に食器をもらっていただいたので、上の家の廊下においていた二つの棚(詳しくはこちらをごらん下さい)を空にできた。ひとつは今日の昼、ひとりでえっちらおっちら、庭に運び出して、マキ猫が使っている物置にすえつけた。なかなかいい感じである。廊下も少し広くなった。
ドラマ「おっさんずラブ」のDVDを返却した。いや、何度見ても飽きないほど、皆うまい。
「天空不動産」の社員は皆いろいろわけありだが、きれいな若い女性社員の亜紀さんが、最後までまったく何のエピソードも過去もなく、徹底して脇役に徹しているのも逆にすごくて新鮮だ。普通なら絶対主役になる位置の人なのに、清々しいまでただの背景、大道具。それがほんとに、すばらしいというか、潔いというか。
もうすぐ元号が決まるとラジオが言っていた。私の周囲では元号なんて廃止しろという人が多い。でも江戸文学を学び教える身としては、「元禄」「安永」「天明」「文化文政」「天保」などと聞くだけで、馥郁とたちのぼる、それぞれの時代の香りを思うと、細々とでいいから残ってくれてほしいなあという気もあった。
だが、首相が例によって、自分にゆかりのある文字を使うんじゃないかと皆が騒いでいるのを聞くと、あーあの下品な根性ならやりかねないと思い、もしそうなったら当然私は絶対に使わないし、そんな人は多かろうから、結局これをきっかけに元号は滅びるのか、とことん日本の伝統を壊すろくでなしだと怒っていた。
そうしたら、いろんな人のツイッターで、「勝手にどんな年号でもつければいいが、今度はそれを使用することをいろんな場で強制して来るんじゃないか、それだけはやめてほしい」という発言があって、それは考えなかったと唖然とした。たしかに、あのバカならそうかもね。
以前に日の丸君が代問題がかまびすしかった頃、私は不思議でならなかったのが、もし本当に日の丸や君が代やそれに象徴される日本が好きだったら、いろんな理由でそれを嫌いな人に無理強いして、ますます敵をふやし、嫌悪や憎悪を呼ぶようなことは何があってもさけるだろうにということだった。
元号を滅ぼすのもけしからんと思っていたが、世間に無理強いして嫌わせるのは、もっと許せない。ほんとに、どこまでアホなんだ。もう、想像を絶するよ。