我ながら情けない夢
◎毎日、私の気分としては死ぬほど働いているのだが、まったく仕事が片づかない。
あせったら身体をこわして命とりだと思うから、無理をするなと自分に言い聞かせているが、それでも、これだけ仕事が進まないと、やっぱりあせる。
それでも、まだ、何かしろだのするべきだのと言ってくる人もいて、実際こんなに各方面の要望に応えていたらきりがないと実感して、今後仕事を徹底的にセーブすることを決心した。
これはすなわち、自分の最も緊急を要すること以外への関心は、しばらくシャットダウンすることを意味する。
まあ、いつまで続くかはわからないが。(笑)
何しろ、数日前に見た夢ときたら、夢の中でも私は時間がない仕事が片づかないとあせっていて、カレンダーを見ていたら、そのカレンダーが12月になってもまだ残っていて、めくってみたら、14月というのが出てきた。
その大きな「14」という数字と、やたらきれいな花の写真の鮮やかな色までが、目が覚めてからもまぶたにやきついていた。
そして、夢の中で私は「やった、14月まであるじゃないか」と、喜んでいた一方、どこかわかっていて、「わあ、何という情けない夢だ。よっぽど私はせっぱつまっているな」と、自分であきれていたのも記憶にある。
◎在職していた大学の学生から、大学院に合格したと連絡があって、うれしかった。少し前には、数年前の卒業生から、やっと教員採用試験に合格しましたとの知らせもあって、世の中も悪いことばかりではないと、つくづく思う。
◎新しい家に滞在中の、じゅうばこさんから、読む本を貸してくれと言われて、加藤周一の著作集を貸した。彼女が留守だったので、ソファに座って、ぱらぱらめくって読んでいたら、新井白石の「藩翰譜」について書いたくだりで、主君へ諫言し説得する事例を白石が非常に力を入れて書いているという指摘があり、「平家物語」の説得場面につながるのかどうか、気になってしかたがない。これは「藩翰譜」も読み直さねばな。