挙国一致は大きらい
ツイッターでも紹介しましたけど、これほんとそう。高齢者への厚遇をやめて彼らの暮らしを悪くすると、その負担はただちに若年層にのしかかる。「年寄りは恵まれてる」なんて世代間の対立をあおる言い方にのせられちゃ絶対にいけません。高齢者の不幸や弱者の不幸はまっすぐに、若い人たちの不幸につながります。年金もほとんどない母の老後をほぼ全部自分の給与で負担した私の実感です。
介護保険なんて、年金なんて、まだまだ自分には関係ない…と思われる若い方も多いでしょう。ですが自分の祖父母、親にとってはそんなに先の事ではないですよね。その時充分面倒を見てあげられるだけの資金はあるでしょうか。親世代、祖父母世代への補償がカットされると、自分も追いつめられるのです。(ミカ)
サッカーの日本チーム勝利を残念がったツイートが共産党員の人のだったということで、リベラルな方も含めて批判が起こってるようだが、私は小さいときからあらゆる国際競技では日本以外のチームを応援し、駅伝やプロ野球その他でも地元以外を応援していたから、こういう傾向を見ると、もう反射的に理屈抜きで日本の勝利を喜べなくなる。まあ、正論としては、これにつきているだろうけど。
ドイツを応援する日本人がいても、日本チームを応援するドイツの方がいても、それを尊重するのが民主社会。 そして、一個人の見解を日本共産党の見解であるかのように、描くのはフェイクそのもの。(宮本徹)
どうして、こういう問題になると特に最近、挙国一致で一喜一憂することが当然のようになり、「それに加われないならせめて沈黙していろ」なんて言われるのか、ものすごく疑問で不安で不愉快だ。
思えば数年前の地元のラジオ放送で、けっこう好きだった歌とトークの番組だったが、女性アナが風物描写みたいにしみじみと、「どこの家からもオリンピックの放送が聞こえて、日本全体が日本選手を応援しているんだなと思うと心があたたまる」みたいなことをしゃべっているのにたまりかね「オリンピックを政治利用しようとしているアベ政権が不愉快で、この番組のそんな世界と関係ない静かさと優しさに救われていたのに残念です」と初めてメールして、以後は聞くのをいっさいやめた。
今回の件もむしろ共産党の支持者からの「こんなツイートしたら票を減らし、支持を失う」という心配からのアドバイスめいた批判もあるようだが、「日本チームの悪口を皆の喜ぶ熱気の中で口にしたら支持を失う」という世の中そのものが恐ろしいとは思わないのか。私はとても息がつまる。
年末までにすることは浜の真砂か星の数ほどあるというのに、ここ数年読みかけてはそのままになってる本を二冊ほど、喫茶店に居座って読んでしまおうかという、自殺行為にひとしいような計画に、いささか心をそそられている(笑)。