授業評価の問題点
昨日の話にちょっとだけ補充すると。
多様で異質な存在が混在するしかない集まりを、自分の好きなものだけを選んでくくって、「日本人」とか「女」とか地域とか学歴とかのレッテルはって、「大切」とか「愛する」とか言っちゃうのなんて、私にはまったくアホにしか見えないわけなんですが、こういうまちがいする人の中には、かなりの確率で、
「もともと、そういう集まりや集合体自体が好きなわけでも何でもなくて、単に自分の気に入らない人、肌に合わない人を排除して攻撃することが目的で、そのために、そういう集まりを持ち出す」
って人がいるように見える。これって、自分の好みや趣味に、その集まりを口実にして利用しようとしてるわけで、それって、その集まり(国だの性だのクラスだの)そのものも、限りなく冒涜凌辱してることにはなりませんかね。たかが自分の好みのために、そんな大切なものを持ち出して、利用するってことですから。そのことに本人が気づいてようといまいと、みっともないのは同じですけど。
それと関係あるよなないよな話ですけど、先日の読書会の合間のおしゃべりで私が、「学生の授業評価って、あてにならないんですよねえ。私の授業が『面白かった』『ためになった』『よくわかった』とか回答してくれるから喜んでたら、レポートや試験の解答を見て、『全然わかってないやんけ!』と愕然とする。何となくわかった気分で聞いてくれて満足してくれてるけど、実はまったく伝わってなかったと、あわてまくってももう遅い」とぼやいたら、教師の経験がある方が、共感して、「まるで真面目に授業を聞いてない生徒が、あんたにそんなこと言われたくないみたいな感想を出して来て、それを校長がありがたがって真剣に読んでいるから腹が立ってたまらなかった」とおっしゃいました。
私の授業は(まさかこのブログも?ぶるぶるぶる)、昔から、聞いてて面白いけど何も残らないみたいな傾向があるのは自覚してるんだけど、もっとちゃんとした同僚も、「僕が授業で『これこれの何々だけは、まちがっている』と強調して教えたことを、『これこれの何々ということが、よくわかってためになりました』とか感想に書いてくるんだよね」と嘆いていたから、人の話を夢中で聞いて感動して、でも内容は全部聞き逃してるっていう現象は、そこそこ珍しくないのかもしれない。特に私や同僚とちがって、話す方もそれをめざしていたりしたら。
さらにまた、それとは別の、またしょーもない話ですけど、その元教師の方に「この熱波の中の高校野球やプロ野球の野外試合はなんとかできないもんなのか。熱中症でぶっ倒れる選手が出そうで、こっちはおちおち楽しめない」と言ったら、その方は「まあ、高校生は若いし、プロ野球選手はプロだから」と言っておられました(笑)。
こっちもそう確信があるわけじゃないから、「そうかあ?」と思いつつ、でもそれで昨日のテレビの野球中継見ていたら、先日熱中症で交代した西武の今井投手が投げてて、何だかつい気になって見ていました。でも最初に思ったのは、今井投手の首筋にまでかかる長髪で、あれ切るかまとめるかしたら少しは涼しいのじゃないかって、ものすごくいらんお世話なことでした(笑)。
今井投手は、初回から周東選手はじめホークスの選手がファウルで粘りまくるのもあってか、暑いせいもあってか、その両方か、本調子ではなく早々に交代してしまって、思わず西武ファンのスレッドをのぞいて見たら、あんなファウルで粘るのはよくない、いやまったく問題ないという相反する意見やら、「髪を何とかしろ」「でも薄いから長髪にしてるんだから」みたいな意見もあったりして、あれこれ何だか複雑に同情してしまった。
そこで見たのかよそで見たのか忘れたけど、西武ライオンズは山川穂高選手の移籍の際のごたごたもあって、今でも彼にはブーイングが起こる。で、誰かが「あんなに後足で砂をかけるように(ライオンズを)出て行ったのだから、それもしかたがない」とか書いてたのに、他の誰かが「砂かけると言っても、あの時ライオンズは彼を土葬しようとしてたんだから」と言い返してて、細かいいきさつは知らない私も、妙に笑ってしまった。やれやれ。
最後の最後になりそうなユリを切ってきて、少し元気のなくなったけどまだきれいな青い花ととりまぜて飾りました。青い方の一本はトルコ桔梗とまぜました。ほんとはどの花も、もうちょっと短く切った方がかっこよく飾れるんでしょうが、なかなかその決断ができない。

