新顔。

◇私の車は２０万キロ近く走っている古強者だが、それでも車検から戻ってくると、あちこち手入れしてもらったからか、何となく走り方がいい。きっと私が手放したら廃車になるしかないんだろうから、せいぜい大切に乗らなくちゃ。自動車工場の人は、まだまだ行けますみたいなことを言ってたし。

◇今朝、歯を磨きながら片手で、机と小テーブルの上にごちゃごちゃ山盛りになっていたがらくたを、かたづけた。と言ってもよそのがらくたと合体させただけだけど、おかげでずいぶんすっきりなった。
自分の空中通路が確保できたからカツジ猫が喜ぶと思ったら、あにはからんや風景がかわったら不安なのか、祖父の大机のはしから小テーブルに飛び移れないで、ゆらゆら身体をゆらしている。とうとう決意して、えいと飛び移ったら要領を思い出したのか、その後は普通に移動しているようだ。猫の心は複雑なのね。

カツジ猫と言えば、今朝庭から帰ってきたのをさわったら、あちこちぬれてて、あー雨なのねとわかった。便利な晴雨計だ。しかし暖かくなったとは言え、何も好んで雨の中を外にいなくてもと思う。
でも、そう言えば、昨日クローゼットの窓辺でくつろいでいたら、家の前の道路を、これまで見かけたことのない、大きなふかふかの猫が歩いていた。模様はシャム風だが、身体のでかさや毛の長さはチンチラかヒマラヤンか、何しろただものではなさそうだった。

そろそろ三月だし、誰か近くに引っ越して来た人の猫なのかしら。あれが出没しているのなら、そりゃカツジは家の中におちおちじっとしてはいられないだろう。
どう見ても飼い猫なのだが、外で会ったら触らせてくれたりしないだろうか。まあそんな風にならない方が猫としては安全なんだろうけれど。

◇論文はもうちょっと手を入れたら出来上がりそうだが、どうも字数をオーバーし過ぎるので、どこを削るか考えなくてはいけなくて、その方が今、頭が痛い。まあ一休みして、お茶でも飲んで考えるか。「クリミナル・マインド」のＤＶＤでも見直しながら。

「クリミナル・マインド」、学生が面白いと言ってたから見始めてみたんだけど、ほんとになかなか面白い。俳優も悪くないが、ドラマの作りがすごくていねいで、しっかりしているので、安心して見ていられる。冒頭の犯罪発生までがなかなか恐がらせるのだが、それでも、そのわけがわかると、恐さが薄らいでトラウマにならないのも、心憎い。知識や分析が恐怖や悪を克服するというのを、ドラマ自体が証明している。