日の丸をかかげて。
◇「むなかた九条の会」や「オールむなかた市民連合」には、本当にさまざまな方が参加して活動しています。その中で、中心的に活動しておられるお一人の片山さんは、いつも日の丸の旗を持って集会やデモに参加され、日本共産党と皇室を信頼し支持しておられます。
メンバーの中には、日の丸の旗に強い嫌悪感や拒否感をお持ちの方もたくさんいます。しかし、アベ政治と戦争法に反対し、九条と立憲主義を守ろうとする立場が同じなら、私たちはこのような意見や感覚のちがいについて話し合いぶつかり合い、そのこともエネルギーに変えて前進したいと思っています。
◇今回片山さんから、少しでも広い範囲の人たちに訴えたいので、以下の文章を私のブログで紹介してほしいと頼まれました。私は今の天皇の行動や発言は共感し支持しますが、天皇制そのものには絶対的に反対です。どんな悪人に利用されるかもしれない、あんな危険な制度は一刻も早く廃止すべきだと思っています。日の丸についてはいろいろ考えもありますが、反発される方々の気持ちはよくわかるつもりです。
それでも片山さんに頼まれた、この文章の掲載に、私は一瞬も迷いませんでした。かつてナチスと戦ったフランスレジスタンスをはじめ、独裁者や圧政者と戦う人たちは、右翼も左翼もカトリックもコミュニストも皆が力を合わせました。今はそういうときだと思います。
むしろ、どれだけ広い人たちが私たちの仲間につながっているかを知っていただきたいと思います。立憲民主党の枝野さんの「私はリベラルで保守です」という発言が話題になり、共感を呼んでいます。今の日本では共産党や社民党、立憲民主党が保守といってもいいほどに、アベ政治は日本を破壊しつくしました。
そんなことも考えながら、どうぞお読み下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「PEACE日の丸」と「WAR日の丸」
そもそも、戦後日本の民主主義、平和主義の進展・浸透に最も貢献した対象を挙げるとしたら、皇室と日本共産党ではないかと思っています。
日本共産党は、働く人々の利益を最も真剣に守ってくれる政党です。また、弱者に優しく、弱者に寄り添ってくれているという実態があります。しかしながら、資本主義社会の中で、利益追求主義の大企業やその大企業の御用労働組合・連合から激しく、厳しく排斥せられ、差別を受けてきました。しかし、日本共産党の人々は、そのような境遇に負けず、彼らの信ずる処を曲げず、戦後72年間を生き抜いてきたと言えます。
「強きをくじき、弱きを助ける」これは、日本の伝統的な道徳的観念だったのです。私が子供の頃の50年前は、社会におる一般的な価値観でした。だから、今のように、弱い子にいじめが集中するという陰惨ないじめは、殆ど見られなかったです。富裕層や大企業に応分の負担を求め、その財源で弱者を救済するという日本共産党、まさに日本の伝統的な価値観を引き継いでいるではありませんか。
次が、「政党助成金」のお話です。「日本共産党は、政党助成金を受け取っていません」この理由は、国から交付金を受け取ると、「思想・信条の自由」の観点から、政党の独立性が損なわれるという考え方です。私は、国からというよりも、国民の税金に基づくお金だから、受け取ってもよいのではないかと思います。選挙には、一人当たり1000万円とか2000万円のお金がかかると言われています。日本共産党だって、お金が欲しいのは間違いないと思います。しかし、正当に貰えるはずのお金を、信念に従って貰わない。私は、これに付きまして、「武士は食わねど高楊枝」という言葉を思い出しました。何という事でしょう。日本共産党こそが、「日本人の気高き、サムライの心」を受け継いでいたのです。
また、日本共産党は、「日本国憲法」を非常に大切にする、「超立憲政党」であると言ってもよいと思います。しかし、最初からそうではなかったのです。終戦直後は、「自衛の為に、日本も軍隊を持たなければならない」と、安倍首相と同じようなことを、主張していたのです。しかし、時代の進展と共に、「日本国憲法」の気高さ・素晴らしさに気付くようになって、「超立憲政党」になったものと推定しています。この事を別の見方をすれば、自立的な変革や進歩が出来る政党ということになります。これも、日本人が持っていた本来の長所です。
戦前・戦中、日本共産党は、天皇を利用した軍国主義政権から激しい迫害を受け、それによって命を失った党員も多くいました。その時の影響もあり、戦後、日本共産党は象徴天皇制と距離を取って来ました。しかし、奥手の日本共産党は、数年前より象徴天皇制の長所に気付き、憲法で決められた象徴天皇制を認める方向に転換しました。これにより、日本共産党は、私を含めた多くの人々と同じ保守リベラルの仲間となりました。
私は、この夏、国民平和行進に2回(共産党系、社民党系)に、「PEACE 日の丸」旗を掲げて参加しました。その時、「日の丸」が平和行進に参加することは殆どないということで、参加者の注目を浴びましたが、大体の人々に好意的に捉えて頂きました。ある方は、「戦後72年に亘る平和主義の歩みにより、やっと「日の丸」が平和の象徴になってきたのですね」と言われました。
一方、安倍自公政権は、95%以上の憲法学者が違憲と判断する安保法制(戦争法)を2015.9.19に強行成立させました。これにより、自衛隊は世界中どこででも、米軍を助けるための戦争に参加出来るようになりました。また、今回、小池党首の希望の党は、民進党員の受入れに際して、「安保法制に賛成することを条件」にしましました。いわゆる、踏み絵を踏むことを求めたわけです。2015年当時は、安保法制に反対していた維新の党も、今はちゃっかり賛成組に転向しています。
今回の民進党リベラル派潰しを仕掛けた張本人、前原氏と小池氏は、二人共「日本会議」に属しています。「日本会議」は日の丸を掲げ、「日本の心・伝統を大切に」等と言っていますが、本当に彼らはその言葉に相応しいでしょうか?違憲な安保法制を容認し、「在日米軍基地ゼロ」を求めない連中、3.11後に「原発ゼロ」運動をしなかった連中は、愛国心のかけらもないと言わざるを得ません。上述したように、日本共産党員の方が、はるかに日本