明日から八月。
◇夕方、洗濯物を入れに行ったときに、水をまいていた隣りのご主人は「私の部屋は37度あった。体温より高い」と言っていました。実際、一日中ものすごい暑さでした。
なのに、夜、母のへやに行ってみると、何とエアコンがついていない。へやはむし暑くて、母はふとんをはいでベッドにのびていました。そして私の顔を見るなり「あー、あんたなの。もういよいよ、おしまいやね」だって。
これはときどき母が言う決まり文句で、何となくそうやって人生のしめくくりをしている気分らしいのですが、もちろん私はこれを聞くのが大嫌いで、それは主として「口ばっかりで、絶対おしまいになんかならんやんか。不言実行してほしいわ」という心境によるものですが(笑)、こんなこと聞いたどっかのおっちょこちょいが「では安楽死させてあげましょう」とか言ったら、それはもう、大きなお世話なのよね。くれぐれも。
でも、毎回いらっとすることには変わりがなくて、特に今日はそのせりふもまんざら冗談ではない状態ですから、「ああそう。私もその内おしまいになるから、そのつもりでいて」と言い返しながらエアコンをつけて、一応ヘルパーさんんを見つけて、「エアコンついてなくて、へやが暑かったけど、何かあったのかしら」と聞いたら、「ときどき寒いという人もおられるので」とか何とか要領を得ない。
「今日はこの暑さだし、せめて除湿ぐらいはつけておいてほしい」と伝えておきましたが、どうなることやら。
こういう時、私はいつも、ああ自分も将来こうやって、誰にも助けを求められずに熱波の中で死んだりするんだろうなと何となく覚悟を決めます。
◇で、家に帰ったら8時そうそうに、もう小池候補の都知事当確が出ていました。最終的な票数を見ないとまだ何とも言えませんけど、いろんな人が言ってるように、鳥越さんには本当にありがとうございましたと言いたい。それと民進党の岡田代表にも。もちろんその前に参院選からひきつづき、野党共闘のためにいろんな犠牲を払いつづけた共産党にも。
そして、全力を出し切った、たくさんの東京と全国の市民の人たちにも。
新聞やテレビはどうせ、自民党も野党共闘も敗北みたいな書き方をして、小池候補と首相の関係修復に注目し、小池候補を持ちあげるのでしょうが、さまざまな矛盾や軋轢を抱えながら、これだけの野党の皆さんと市民とが協力した体験は、そうそう消えるものではありません。
それを守りつづけてほしい。でないと、絶対に、これからの戦いには勝てません。
何もかも、まだ始まったばかりです。失望している暇などはない。
◇おや、カツジ猫が庭から戻って来ました。
このごろ、夜になるとよく、遠くで花火の音らしい低い轟きが聞こえます。今年はまだ遠くからでも花火を見ていないなあ。出かけることが少ないせいでしょうか。
明日から八月。怠けるのもいいかげんにして、そろそろ仕事にはげみます。