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映画「猿の惑星 創世記(ジェネシス)」感想。

このごろ私のムダ話と脱線癖は、どうやら病的な段階にまで達したらしく、何を話題にしても、芋づるのようにずるずる話が四方八方に広がってってとまらない。まー、年をとるとはきっとこういうことなんだろうな。記憶の断捨離をやるべきかもしれない。正しく認知症になることも必要ではないだろうか。

そんなことを言ってるヒマに、せめてその脱線話を書くのが時間の節約ってもんだろう。
友人に、韓流ドラマをけっこう見てるやつがいる。で、くりかえし言うのが「韓国や中国の人は、日本とちがって絶対に自分のことしか考えない。理解し合えないモラルがある」ということだ。
まあそれは、わりとよく聞く話だから、そういうこともあるんだろうが、私は現在、少々はその友人もふくめて、モラルや日常その他いろいろ、日本人でも絶対に理解できない人間がかなりいるので、そのへんは何とも言えない。

その友人に聞こうと思っては忘れているのだが、「あんたがそれほど、韓国の人の常識や感覚は理解できないという、その常識やモラルにもとづいたドラマが、あれだけじゃんじゃん流されて多くの日本人が見ていたら、その内に日本人の感覚がそっちに近づくって可能性はないのか」ということである。
まーこれも、私は日本のテレビドラマの何を見ても、宇宙人の世界のように、登場人物の感情や判断が理解できないから、そう思えばどうってことはないのかもしれないが。

それが何で「猿の惑星 ジェネシス」につながるかっていうと…私はこの映画の最初のチャールトン・ヘストンが出ていたあれに、特に思い入れはない。よくできている映画だなと最近見直すと、あらためて思うが、実は当時ピエール・ブールの原作小説の方を先に読んでいて、これが相当好きだった。たしか福岡の薄暗いバスセンターの出発前のバスの中でラストシーンを読んだ気がする。映画ほど派手じゃなかったが、あのラストシーンの方が私には強烈だった。

私はあまり人間を愛していないので、だからって猿もキライだが、どっちにしても人類が滅びて猿の世界になることに、それほどぞっとしない。ていうか、猿でなくても、いつかはそうなると思っているし、その生き物にちゃんと地球や宇宙をひきつげればいいなと、漠然と感じている。このところの原発問題を見ていると、それもできるかどうか怪しいが、まあ次代の生き物…無機物かもしれないが、そいつは放射能なんか全然平気かもしれないから、そう悲観したものでもないのか。

ええとまあ、それもどうでもいいとして、だから、この新作を見ても私はオリジナルへの思い入れがない分、まあいいんじゃないかと楽しめた。主演の何とかフランコ君は、あいかわらずきれいなままに、ちゃんと大人になってるし、新薬発見のきっかけが老父のアルツハイマー治療というのも、介護問題の切なさがリアルで身につまされる。

キャラママさんがアメリカ保険の悪口を書いてるが、私はそれは別としても、あのアフラックのCMの猫とアヒルが大キライで、中途半端なリアルさが、気持ち悪くてしょうがない。あの、いかがわしさ、不気味さがそのまま企業のイメージになっていいのか、内部にひそかな告発者がいて、「この保険はこんなに異様で奇妙でまともなもんじゃないんですよ」と、こっそり視聴者に伝えようとしてるんじゃないかとさえ、かんぐっている。あ、全部、妄想で個人の感想ですから、信用しないで下さい(笑)。

なので、基本的には動物のCGは気持ち悪いし、好きじゃない。ただ、これまた動物の中では私は猿が、わりとキライで(なんか、今回の感想って「キライ」が連発だなあ)、だからかもしれないが、あんまり気にならなかった。実は予告編のシーザーの顔とか、けっこう好きだった。ネルソン・マンデラみたいな品格と知性が感じられたもんなー。あれで見に行く気になったようなもんだ。
本編でも、シーザーは魅力的だったし、彼の行動や心情にもいちいち共感できた。ただ、だけど、その友人の韓流ドラマの話がここでつながるんだけど、どうせ長くなりすぎだろうから、いったん切る。

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カツジ猫