映画「47RONIN」感想(おまけ)。
◇あらーもう、カツジ君、おひさしぶり。
…って、現実にはいつも会ってるんだけど、「このブログでは」って意味ね。
お顔に貫録が出てきたねー。ちゃんとごはんを食べていますか?
おばさんは、昨日、ネットで作り方を調べて「ぶり大根」を作りましたよ。
その前に「アイアン・フィスト」という映画で、いい人が悪い人から両腕を切られる場面があって、大根を切るときに、思い出してしまいました。
今年も元気でいなさいね。また顔を見に行きます。
◇「47RONIN」の映画だけど、思い出せば思い出すほど、そんなに悪くはないんじゃないかって気がしてくるんだけどなー。パンフレット見たら「宮崎駿の映画を実写で作った感じの画面にしよう」って、監督たちの意図だったらしくて、それは成功してるんじゃなかろか。
「腐ったトマト(ロッテントマト)」っていうアメリカの権威ある批評サイトの点数はめちゃくちゃ悪いらしいし、興行成績もよくないってんだけど、まじめに作った、よくできた映画だよねえ。まあそりゃ、言いたいことはいっぱいあって、言い出しゃきりはないけどさ。無難にまとめるよか、4回転ジャンプしてこけた方が見てて気持ちがいいってもんで(何のこっちゃ)。
2ちゃんねるの映画掲示板で、アメリカの立派な批評家たちの酷評がいっぱい紹介されてたけど、それ読んで感じるのはむしろ「すみません、アメリカやハリウッドがこんな程度に日本を理解してるって、思わないで下さいっ! 私たちこれでいいなんて思ってませんからっ! すみませんすみません」とひたすら謝ってる感じで、あれまあ日本ってけっこう好かれてるし、日本文化って真剣に尊敬尊重されてるんだわって、こっちがびっくりして、のけぞった。何という腰の低さだ。
あらためて思うけど、クロサワ映画や小津映画や日本アニメやコミックや宮崎駿の功績って、ほんとにほんとに大きいんだなー。中国だって韓国だって、こういう作品や文化に対する愛情は、文句なしに深いと思うし。
私は安倍首相のみょーな造語癖には、ほとほとうんざりしてるけど、「積極的平和主義」とか言うんなら、軍事大国にするよりか、こういう方面でそれこそ歌舞伎や能や文楽にじゃかじゃか予算を回して、そういう所から日本の力を世界にアピールする方が、ずっと現実的なのになー。せっかく漫画好きを売り物にしてる麻生太郎もいるってのに、ナチスのまねしてこそこそ法律変えることを夢見てるより、漫画で世界にアピールする文化戦略でも考えた方が、よっぽどマシだと思う。これだけ日本文化へのあこがれの土台が諸外国にできてるのに、放っておくなんて、ほんともう、もったいないったらありゃしない。
だいたい、もう何十年か前に「ベスト・キッド」の映画を沖縄の国際通りの映画館で見た現地出身の若い人が、「時代は現代なのに、もう、戦時中か戦後すぐみたいな沖縄が画面に出てくるもんだから、観客は皆『え、おいおい、国際通りって、ここだぜ、それがこんな映像?これどこよ』と映画館で爆笑してました」って言ってたからなー。それ思えば、ほんとに時代は変わったとしか言いようがない。ま、いい方にではあるけれど。
◇あ、そうそう。
ネットで「47RONIN」の感想見てたら「今年見た映画の中で『アイアン・フィスト』の次に最高だった」と書いてる人がいて、もうむちゃくちゃ笑ってしまいました。ものすごくよくわかるわー。その好み、その気分。何か、信頼できるわー(笑)。