本日は猫の日だそうで。
◇こんな「まとめ」もできています。
紹介されている猫さんたちの写真が、必ずしもものすごくきれいとか、かわいいとかではないあたりが、逆にいいですね。それぞれが、最高!って顔してて。
http://matome.naver.jp/odai/2143901497924775501
◇さて、うちの猫としては、やはり私が飼った初代猫の大御所「おゆきさん」を紹介します。先日、25回目あたりの命日をすませたばかり。私が大学院生のとき、正月にアパートに迷いこんで来て、以後、熊本、名古屋、岐阜、今の宗像といっしょに移動し、晩年はガンの手術をくりかえしながら矍鑠として、17歳で大往生しました。
私は外出していて、タッチの差で死に目に会えなかったのですが、抱くとまだやわらかで、腕の中で丸くなってくれました。耳と目が大きく、カツジ猫と反対に小顔でお尻がどっしりしていて、黒っぽいキジで、白い鼻先の口の側にちょっとだけ薄茶色の模様があるのが色っぽかったです。賢くて、落ちついた、しっかり者の猫で、彼女が死んでいなくなってからしばらく、私は何となく、淋しいとか悲しいとかいうよりも、心細い思いがしたのを覚えています。病気でやつれて具合が悪くなっていても、彼女には抜群の貫禄と安定感がありました。けんかも強かったです。
写真は昔のことで、数えるほどしかないのですが、どれもいかにも彼女らしく撮れています。これも、いかにも彼女らしい雰囲気で、見るたび笑いながらも、ははーっとかしこまりそうになる。カツジ猫は言わずもがな、キャラメルと比べても、「何だえ、お若いの」とか一蹴されそうです。
母の飼っていたモモちゃんや、三毛猫シナモンも、それぞれしっかり者でしたが、おゆきさんにはそれ以上に昭和どころか、明治の女みたいな風情が漂っていましたね。おつきあいできて幸せだったと思っています。何しろ、彼女を飼うために若い身空で私は家を建てたようなものですから。
彼女の名前は、田舎の実家の旧宅に名づけた「ゆきうさぎ亭」に残しました。もうその家は友人に買ってもらって私の手をはなれましたが、そこの玄関にかけていた「ゆきうさぎ亭」の札は、はずして持って来て、今の家の部屋の壁にちゃんとかかっています。