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お帰り。

◇湯布院の山の上に、猫がたくさんいるギャラリーみたいなお店があって、そこで、いろんな作家さんの洋服とかを売ってたとき、高くて手が出なかったので、いろんな布をはぎあわせたヘアバンドをいくつか買いました。どれも色がきれいで面白くて、重宝してるのですが、調子に乗って何本も買ったので、どれかなくなっても、とっさには気がつかないかもしれないという心配があります。

しかしさすがに、最近では何となく覚えて、赤と紺が基調のやつ、黄色が印象的なやつ、緑が中心のおとなしめのやつと区別がつくようになって、使い分けています。そうなった矢先、鮮やかな空色の一本がどこかに見えなくなりました。

しまい忘れたのかなとしばらく放っておいたのですが、いつまでも出て来ないので、ひょっとしたらと昨日、ジムの受付で「ヘアバンドの落とし物なかったですか」と聞いたら、ノートを開けて調べてくれて「青いのですか」と言われるので「そうそう、それです」と言ったら、ちゃんと保管箱みたいなのの中から出してくれました。やったーよかったと、大喜びで浮かれて帰りました。

◇今朝は今朝とて、仕事が進まずクサって、いつものお店に行ってコーヒーをごちそうになっていたら、以前に片方落っことしてくやし涙にくれていた、緑の玉のイヤリングの、残った片方をあきらめきれず、ペンダントにでもしてほしいと作家さんに預けていたら、同じ玉が見つかったと言って、片方つくって完成品にして下さって、これもめでたく戻って来ました。深い濃い緑色で、とてもいい玉なのだということです。また落としたら大変なので緊張しますが、これもさしあたりうれしい。

暑くて暑くて、花を買って飾ってもかわいそうなのですが、誘惑に負けて、「クルクマ・乙女の祈り」という白い花と、オレンジ色の鶏頭と、小さめの花のついたユリを買ってきて、叔母の茶色の花瓶に入れました。散らかった家の一角でも華やかにして、気持ちをよみがえらせたいと思って。
外は案外風があって、少し涼しくなっているようでもあるのですが。

◇先日の土曜日はユリックスの「平和のつどい」に行って来ました。会場はほぼいっぱいで、歌も布芝居も、西山さんのお話も、大変内容の濃いもので満足しました。西山さんは88歳。昨年悪性腫瘍が見つかって「とうとう来たか、と思った。知り合いの被爆者は皆ガンで死んでいる」とおっしゃりながら、とてもしっかりとした口調で長崎での被爆体験や日本の現状について、ご自分の漫画で説明しながら話されました。

布芝居は、ヒロシマの敷石の話で、私はこのことを知りませんでした。こんな事業もなされているのですね。

ピースベルの歌声はあいかわらず美しく、年長者から本当に幼い人まで、歌っている子どもたちの顔が、とてもどういうか、そろっていなくて、皆それぞれに個性豊かに愛らしかったのが、とても印象的でした。統一され画一化された無気味さが、まったくなくて、目に見える自由さとのびやかさが、本当にすごいと感じます。

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カツジ猫