東雲節
村田喜代子の「ゆうじょこう」を、ベッドにひっくりかえって一気読みした。エネルギーがまんべんなく、すみずみにまで行き渡って、力強く明るい。最後の解説を読み始めたとき、作品の余韻がこみあげ、ふと涙ぐみそうになる。女はみんな味方と、なぜか思える。
子どものころ、何となく、どこかで聞いて覚えていた、「しののめ節」の歌を思い出し、ネットで探したら、この歌の由来と、実際の歌が見つかった。題材となった遊郭でのストライキは、名古屋のものと、この小説の熊本のものと、二つの説があるらしい。
歌っている市丸さんは、私が子どものころは、まだテレビによく出ていた。年はとっていたが美しかった。
仕事はまだまだ片づかないが、今夜はもう寝るか。明日は寒くなるらしい。