栗のラグ。
◇朝の7時に起きたのに、洗濯して干したり庭に水まいたり鉢植えに水やったり、今朝はおまけにカツジ猫が庭に出てたので、この時とばかりに掃除機をかけて、ついでにハロウィンの飾り物を出して飾ったりしていたら、あっという間にもう9時すぎ。それから朝ご飯を食べて新聞読んでたら、もう11時近い。何なんだよもう。
ほこりをかぶったラグも皆洗濯して、カツジ猫のお気に入りの寝床のタオルも皆換えました。台所の流しの前におく、長めのラグ、たしか栗の模様が入ったアフタヌーンティーのやつがあったよな、あれなら季節もばっちりだし、と探したら首尾よく見つかり、めでたしめでたし。まだ仕事机の上が散らかってますが、家は何とかすっきりしました。
私の好きな、ハロウィンの壁掛けのオーナメントが見つかったけどもつれていて、黒猫やかぼちゃがついているひもをベッドの上でほどきながら、あーカツジが来たらたちまちじゃれつくわこれは、お願いだから庭から戻らないでと祈りつつ、やっときれいにほどいて、ほっとして目をあげると、やつは廊下のかごの中の、換えたばかりの新しいバスタオルの上で、うっとりと気持ちよさそうに宙を見て目を細めていました(笑)。はああもう、情けは人のためならず(使い方正しいか? まあ猫のためならずだけど)。
◇私は「しんぶん赤旗」日曜版はとってないのですけど(日刊をとってる)、昨日九条の会の事務局長が、沖ノ島のことにふれたエッセイがあると言って持ってきてくれました。渡辺美佐子さんの「風の色」で、地元の人を傷つけないよう配慮しながら女人禁制へのこだわりを、そっと書いていてくれて、何だか本当に救われました。持って来てくれた事務局長の気持ちも、とてもうれしかったです。
◇上の家の仏間での読書は今ナタリア・ギンズブルグ(だっけ)の「モンテ・フェルモの丘の家」を読んでいます。イタリアの男性が家を売ってアメリカの兄のところへ移住する話で、周囲の人々との書簡でつづられる小説です。どうってことないじゃんと思いながら読んでいたら、そのどうってことない家族や生活の雑事に次第にはまってしまいました。異常さも非常さもない、些末で平和なでも深刻な雑事がつづく、こういう話も何だかいいなあ。庄野潤三の小説が騒がしくて脂っこくなったみたい(笑)。特に今、田舎の家を売ったり貸したりしているので、そこんところもちょっと身につまされる。「ハワーズ・エンド」もそうだけど、これもまた「住まい」の小説なんですね。
◇いろんなおつきあいを断って孤独を選んだつもりなのに、なぜかどんどん新しい出会いや関係が生まれて来る。「セックス・アンド・ザ・シティ」のシャーロットが婚約者のハリーと別れたとたん、周囲のユダヤ人の奥さまたちから息子の嫁にとせまられまくるのを連想してしまうぐらい。(ちなみにこの時シャーロットが、ハリーと結婚しようとしてユダヤに改宗したのに、「別れたからって信仰を捨てるような、そんないいかげんなのじゃないわ」と言って、ずっとユダヤ教徒でいつづけることに私はすごく尊敬と信頼を抱く。)とにかくそういうことも含めて、まずはいろいろ、これまで出来なかったことをしてみたい。というか、むしろ、急いで片づけたい(笑)。
◇先週、前期の授業のレポートの採点をした。「ぬれぎぬと文学」の授業だが、力作が多く、受講者の一割しか出してはいけないのが一応のめやすになってる「秀」(「優」の上)が、二割近く出てしまった。採点基準(作らないでいいのだが、学生が質問に来る前に教えておきたいから毎回掲示してもらってる)といっしょに、このことについての説明も事務に提出しておいた。
いわゆるコピペのようなものは、今回は一つもなかった。まあこの課題では当然そうなるかもしれない。
そろそろ後期のテキストの準備もしておかなくては。