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川向こうの土手には、桜の花が開き始めて居ます。古い大きな鳥居が有るのですが、其の前後に数本の桜の古木が有って、毎年実に見事な花を咲かせます。母の寝室からは此れが見えるので、居ながらに花見が出来ると母は毎年喜びます。今年は入院して居るので、連れ出して花見に行こうかと思って居ます。

桜と言えば偶然テレビのニュースで見たのですが、以前九州新幹線の開通を祝って博多駅に満開の桜の木を飾ると言う企画が有った様です。美しい桜を探して担当の方々は大変な苦労をなさったとの事でしたが、私は切られた桜の大木が運ばれて駅に飾られる映像が見て居て辛くてなりませんでした。大きすぎて据え付けられず、現場で更に切られて居る様子は自分の手足が痛む思いがした物です。

今回の災害で新幹線開通のイベントは大方中止に成り、関係の方々はどんなにか落胆されたかと思いますけれど、私は此の様にひっそりと開通するのも其れなりに良いのでは無いかと思ったりもしました。あの桜の為には残念だったか救われたのかどちらとも言えない気分でしたが。

今年の花見は花が美しい程悲しいのかも知れませんが、私は沢山の亡くなられた方々と共に、あの桜の事も偲びたいと思って居ます。

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カツジ猫