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桜の盆栽。

◇せっせせっせと働いているのですが、家はちっとも片づきません。
昨日も実家から山のように本や荷物を運んで来ました。朝から雨だったのをいいことに、車に積んだまま放っておいたのですが、夕方雨がやんだので、何とか上の家に運びこみました。
雨がそぼふっているのに、カツジ猫は庭に出て、働く私をずっとながめていました。私が上の家に入って姿が見えなくなってしまうと、声を限りににゃあにゃあ呼びます。よっぽど私が好きなのかしら。おまえって、そんなキャラだったっけ。
何しろそれでへたったので、今夜はそろそろ寝ることにします。あー、メールの返事が超遅れている方々、ごめんなさい。

◇実家に帰る途中の道の駅で、世にもかわいい小さい桜の盆栽が800円で売ってあって、思わず二個買ってしまいました。これを衝動買いと言わずして何と言おうみたいな買い方でした。
レジに並んでいると、拉致事件の横田めぐみさんのご両親に少し似た感じの上品なご夫婦が私の後ろに並んでいて、その鉢に興味を持たれたようで、のぞきこむようにして「来年も咲くのかしら」とか小声で話し合っておられました。
今日は何だかうすら寒いので、桜は家の中に入れています。カツジ猫があまり関心がないようなので助かります。食ったらどうしようかと思っていた。

◇これもこの前衝動買いした「カミュ 歴史に抗して」という本を読みかけています。私は「異邦人」が大好きだったわりには作者のことはほとんど知らず、彼が40代で自動車事故で死んだのも、晩年はあまり高く評価されてなかったのも知りませんでした。しかも自動車事故で死ぬのはバカだとかいやだとか、いつも言ってたのに助手席に乗ってて死んだとか、評価されないのも作品そのものというより、アルジェリアの植民地問題や何かでの政治的立場が保守派と見られたからだ(そんな大ざっぱな言い方でいいのかしらん)とか、何だかもうなあ。いろいろと、そりゃないだろうと言いたくなる。その一方で、そんなことで作家が断罪されるなんて、いい国なのかいい時代なのか知らないが、今の日本とちがいすぎるとも、つくづく思ってしまう。
第二次大戦後の、ナチス的なものに対する、社会や知識人の嫌悪と否定はものすごく強かったってことなのだろうか。英国をはじめとするヨーロッパじゃ日本の安倍首相はネオナチとしてほんとに警戒されてるようだが、それも当然なのだろうなと、ふと感じてしまう。

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カツジ猫