残念でしたね。
キャラママさん、ゆきうさぎさん。
みかんちゃんのこと、お悔やみ申し上げます。
人でも動物でも、どんなにかわいがってつくしても、死んだらあれもこれもしたりなかったという後悔があると思うけど、みかんちゃんも捨てられて、つらい思いをしないですんだだけでも、よかったと思います。くれぐれも、落ちこまれませんように。
私の方は「スリーデイズ」の映画をもう一回見たいし、「猿の惑星」も見に行きたいのですが、何やかやで行きそびれてます。
季節は最高にいい時期なんだけどなー。
芝翫さんのご逝去もご高齢とはいえ、惜しいですよね。玉三郎とか仁左衛門とか見たとたんに、あんたそれずるいやろと言いたいぐらいキレイな人とはちがって、ふつうの感じなのに、動いたり声を出したりすると、そのとたんに陶然とひきこまれました。
私は初めて見たのは、もう何十年も前で、腰元がお正月の飾り物の獅子頭を掃除してたら、のりうつられて獅子の精になるという(タイトルはちょー有名な、何とか獅子、ってやつ)踊りで、それも天井桟敷みたいなすごい上の方の席で、眼下に小さく見たというのに、もうその腰元のときの可憐なしおらしさ、獅子になった時の勇壮さ、いずれもすごくて、「あれ誰?」と、いっぺんで名を覚えました。
それ以来、どんな舞台でどんな役をしていても、期待を裏切られたことがありません。お金ができてからわりと花道近くの席で見た「保名」って踊りも、恋に狂った主人公が哀れで切なくて、見ててぼうっとしました。
そのとき、たしか息子さんたちが「鳴神」をやってたんですよね、すぐ後で。お二人とも文句なし若くてきれいなのに、もちろんけっこううまいのに、それでも、「うわー、大味、うわー、手ざわりが粗い」といちいち感じてしまったのは、彼らのせいではなくて、直前にお父さんの、あの絹布がしとっと指先にしみいって、はりついて来るような演技を見ていたからに他なりません。
うまい役者って罪だよなー、これだけ共演者を大根に見せるんだから、共演者はもうたまらんよなーと、しみじみ感じたもんでした。
言いかえれば、あーゆー人がいてくれなかったら、最高の演技とはどういうもんか、私たち誰も知らないままなんですよねー。それは小説でも音楽でも絵画でも、何でもすべて、そうなんでしょうけどさ。