母の川柳。
◇時代は変わるもので、以前しばらくさっぱり評判のよくなかった、国会の牛歩戦術(野党が通したくない法案の投票のときに、わざとゆっくり歩いてひきのばしをして時間切れで廃案をはかる)を、「ぜひともやれ」という声が、わきおこっているようで。
https://twitter.com/hashtag/%E9%87%8E%E5%85%9A%E3%81%AF%E7%89%9B%E6%AD%A9%E3%82%84%E3%82%8C?src=hash
隔世の感があるけど、さらにもっと昔には、普通にやられていたし、世論も認めていた気がする。私はたしか何かのテレビで、その実況が行われて、共産党の議員さんだっけか、抗議して、一足ずつどん!どん!と踏み鳴らしながら歩いていた人がいて、中継するアナウンサーも「抗議をこめて足を踏み鳴らします」とか、スポーツ中継でもやるように伝えていた記憶が、とてもおぼろにある。
でも、「野党は4回連続で牛歩やれば法案は時間切れになる」とか「徹夜すればいいんだ」とか、期待している人たちは知ってるのかなあ、あれたしか、むちゃくちゃ体力消耗するんじゃなかったっけ(笑)。
その、テレビで私が見たときだったと思うんだけど、まだ若かった母が、「あれはとても疲れるので、社民党(まだ社会党だったかも)の議員とか相当ばてたらしいよ。でも共産党の議員はふだんから貧乏暮らしで身体をきたえているから皆平気だったって」とか、知り合いの共産党員の人に聞いたらしい話を、まことしやかに話していたのを、それもおぼろに思い出す。
文字通り命かけて身体はった戦いになるってことなのか。野党の議員はこの際貴重な人材だから、一人でも倒れてほしくはないけども。
でも、このツイッターにあった、「国会の外はあざらし中は牛」という川柳には笑った(学生団体「シールズ」の英語のつづりは「あざらし」と似てるんで、まちがえる人が多く、応援する大人たちは、しばしば「あざらし隊」とか名乗ってる)。
◇毎年きっちり、この時期になると、庭の周囲に彼岸花が咲き始める。私の祖母が好きだったらしい、昔ながらの真っ赤なのはむしろ少なくて、庭にあるのは金色やクリーム色が多くて、これはこれできれいだ。
そう言えば、田舎の荷物のがらくたをつっこんだ中から、この前見つけた、母の川柳を書いた短冊には「彼岸花『イクサ、ヤメロ!!』と血の叫び」とあった。
正直、この句を初めて見たときは、どうということないスローガンっぽい文句で、そんなにいいとも思わなかった。しかし今この時期に見ると、まるでちがった生々しさがある。戦場や被爆地やその他あらゆる場所で亡くなった人々が、お彼岸に地下から地上に出てきて「血の叫び」をあげているような凄みを感じてしまう。
いずれ処分するつもりの荷の中に突っこんでおいた短冊は、あちこち字も汚れてにじんでいるが、またこれも捨てられなくなったみたい。家の前の掲示板に、オオカミ君のプラカードと並べてはっておこう。
あ、オオカミ君の絵は、コンビニはコンビニでもセブンイレブンに限ったようで、一昨日の真夜中に行って再挑戦したら、めでたくプリントできました。昨日までが期限だったようなのですが、かっわいいですよー。でも、色が素敵なだけに、コピーすると、すこうし微妙に黒っぽくなるのが残念だけど、まあ大した問題じゃない。
◇海外ドラマのDVD「情熱のシーラ」は面白いんですけど、画面音楽俳優演技まるで映画のような重厚華麗さで、ごはん食べながらちょこちょこ見るわけに行かないので、やたら時間をとられます。でもスペインやモロッコの風景とかがきれいで、目も心も洗われる感じ。
今日は久しぶりにいい天気なのですが、裏庭の草取りをするのには、ちょっと暑すぎる気もして、もういっそ今年の栗は、あきらめるかなあ。どうしよう。