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母の日あれこれ

昨日は真夏のように暑かったのに、今日は朝から雨で寒いです。
週に二回の燃えるごみを出す日の、カラスよけにかぶせとく網を片づける当番なので、もう少ししたら出かけなくてはなりません。

母の日は無事すみました。母は誕生日とか何かイベントがあるとき、偶然でしょうが体調を崩すことが多く、今回も数日前から少し風邪気味で、どうかなと思っていたのですが、そこそこ元気でほっとしました。
安物のカーネーションや、そのへんで買ったケーキを持って行きましたが、メインのプレゼントはこの前町で買った、どー考えてもひじょーに若い人向きの、白雪姫の一場面などを絵にした模様のかわいらしいブラウスです。まだ少し着るには季節が早いので、壁にかけて飾って来ました。

これを買うとき、お店のかわいい若い店員が、私が着るのかと思って(それでもいいかげんトシとりすぎてますが)熱心に「お似合いですよー、ジーンズなんかと合わせれば」とか言って、お洒落なジーンズを持ってきたりするので、「がっかりさせそうで悪いけどねー、これ私の96歳の母に着せるのよ」と言うと、「あらー、すてき」と喜び、「まあ、どうせその内母もいなくなるから、結局私が着るんだろうからね、慎重に選ばなきゃ」と言うと、「そんな淋しいこと言わないで下さい」と嘆きました。別に淋しい話じゃないけど、まー、こんな若いきれいな子にしてみれば、96歳の親と子なんて、すでに半分宇宙人みたいに不思議で遠い存在なんだろうから、心境を理解しろって方が無理なんだろうなと思ったりして。

彼女が「私もまだ母へのプレゼント買ってないんです」と言うので「わー、あなたのお母さんなら私よりずうっと若いよね」(つうか、私は彼女の祖母の年齢だわ、多分)とか言ってると、「ついこの間、父の誕生日で、プレゼントしたばっかりなので、お金がなくて、でも母もそのプレゼント見てるから差がつけられないし」と悩んでました。
「せめてお母様の誕生日だったら、一度のプレゼントにしてしまえるかもしれないのにね」と言うと、「それが、母の誕生日は、父の日の近くなんです」だって。「あらまあ、それは。逆だとよかったかもね」と、ひとさまの家庭の話で盛り上がりました。

おっと、ごみの収集車が来そうな時間なので、一応中断(笑)。

で、続きをば。
昨日は近くのスーパーで、売れ残りのカーネーションを買ってたら、花屋の前のテーブルで、坊主頭の高校生か中学生かぐらいの男子が、カーネーションの鉢を前に熱心にメッセージカードを書いてました。私が清算して立ち去ろうとする時、ちょうど書き上げて、満足そうにしていました。なかなかよい風景じゃんと思って帰りました。それにしても年に一度のかきいれ時とは言え、ほんとにカーネーションって高いよね。母の日すぎたら安くなるだろうから、いっぱい買って家に飾ってやろうかと、ばちあたりなことを考えています。

連休の間の目標はいろいろだいたい達成したのですが、それで疲れが出たのか、この数日いくら寝ても寝ても眠くて困ります。
しかも毎晩見る夢が、いつも誰かと口論して言い負かしてる夢とか、侵入者と戦って撃退してる夢とか、戦闘的で殺伐としたものばかり。数日前には、階段を上って来た敵の男を掃除機だったか電気スタンドだったか、とにかく家電でひっぱたいて、頭をぐちゃぐちゃにしてやった夢とか見て、自分で自分がちょっと恐い。

だらだらしついでに、30年近く買ったまま読んでなかった文庫本の、アクショーノフ「星の切符」を読みました。ソ連の不良青年の話、みたいなキャッチコピーで当時売られてたと思うんですが、いろんな社会風俗はちがっても、実にどこの国にも通じるような若者たちの話でした。あとがきで、作者がチェコスロバキアの問題で政府に反対して弾圧され疲れていたという、大昔の近況が紹介されていて、なんだか切なくなりました。
今の日本もそうですが、若い世代の苦しみに私は何ができるのだろうと思います。何かをしなくてはと思いながら方法がわからないまま、毎日を過ごしています。

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カツジ猫