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毒を食らわば皿まで。

◇体調がいいのか悪いのか微妙にわからないので迷ったんですが、やけっぱちで直方の花火大会に行って来ました。グランドパス(西鉄バスで、65歳以上の乗り放題のお得な定期)を駆使して、交通機関を使いまくり、さっきめでたく帰還。

台風で延期されたからか「今日は人が少なかったからよいわあ」と言っている声も聞こえて、もちろん大変な人出でしたが、河川敷の草原は、そこそこすいていて、例によってほぼ花火の真正面で、あおむけに寝て頭上の花火を満喫するというぜいたくを味わって来ました。

延期した結果、何となく広島の原爆忌の慰霊祭みたいで、それもちょっとよかった。あくまで私の気分の上でですけれど。

地元の「イオン」と、「もち吉」が最後を飾って、一年間の収益みんな吐き出したんじゃないかと思うぐらい、大量の派手な花火を惜しげなく打ちあげ、一時は夜空が一面本当に、色とりどりのキャンパスと化したようでした。そういう点では、これまで見た内では一番派手だったのじゃないかな。音楽も、わりと合ってたし。

でも、子ども連れが多かったのか、やたらと迷子の放送が多く、二歳の女の子をお預かりしてるとか、聞いてて大丈夫かというような案内も多数。ノナカ何とかタロウくんなんて、何度も呼び出されて、最後まで呼ばれてたけど、家族と会えたんだろうか。

この夏、あっちこっちの花火大会に行ったんですけど、もう本当にものすごい赤ちゃんを抱いて来ている家族もいて、いや赤ちゃんに限らないんだけど、家族や恋人とでさえ、私は気が散りそうでだめだなあ。絶対に花火に見とれて、赤ちゃんどっかになくすだろう。

それと、歌舞伎を見に来て、客席でパンフレットを熟読して舞台を見てないお客さん見ると、もったいなくって涙が出そうになるのと共通するけど、花火を直接見ないで、一生懸命スマホで撮ってる人っていうのも、せっかく目の前で空一杯の壮大な爆発があってるのに、全身で味合わないで、惜しいなあと思ってしまう。でも、そんなこと気にするのも惜しいから、こっちは花火に集中してるけど。

◇さあ明日(いやもう今日だった)からは気持ちを一新して、勉強だ仕事だ片づけだ。イエーイ。

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カツジ猫