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気配を消すクマ。

◇今日は友だちが、家具を引き取ってくれるかもしれないということで、見に来る予定だったのですが、JRで人身事故があって電車がとまってしまったという電話があり、予定は延期しました。
それにしても、よっぽど大きな事故だったのかなとさっきネットで調べたら、朝から立て続けに三件の事故があったらしくて、「呪われた路線じゃないか」と書いている人もいました。

前に、イノシシだのシカだのが衝突してダイヤが乱れたこともありましたが、こんなことは初めてです。御嶽山の噴火と言い、本当に何が起こるかわかりません。山好きな友人も何人かいるので、心配です。

◇実家の片づけをいろいろ手伝ってくれている友人から、このブログを見たとメールが来ました。彼女も家を何回か見ているのですがクマにはまったく気づかなかったというか、記憶がないそうです。そうなのよ、気配を消すのよあのクマは。それだけ違和感なく溶けこんでいるってことなのかもしれませんが。

まあ頭をしぼったあげく、クマについては何とかなりそうです。それと、処分するしかないとあきらめていた、巨大な重い昔のテレビも、どうやら残しておけそうです。これはとてもうれしいです。畳が沈むほど重かったのですが、今度はフローリングにするので、安心しておいておけるし。

◇今日は母と、坂上忍が家を買おうと、いろいろ見て回るテレビ番組を見ていました。富士山や山中湖を一望できる豪邸などが紹介されているのを見て、母は「えー、私はあんな家に住もうとは思わないよ、いくら景色がよくっても」とかいちいち元気に、難癖をつけていました(笑)。結局、母が90歳過ぎまで一人で住んでいた田舎の実家が一番いいということに、二人で意見が一致して、「景色だって、あそこの方がいいよ」「水音がするのがいいっていうけど、うちだって、裏に川があって、いつも水音がしてたよねえ」などと盛り上がりました。
「私はもう、広い家には充分住んだから、こんなの見てもちっとも住みたいとは思わない」「こういう大きな家にはもうずっと住んだからねえ」と、母はうそぶいていました。彼女も祖母も私がときどきのけぞるぐらい現状肯定する人たちで、過去をなつかしむということがまったくないのには感心します。

最近どうかした時に、死ぬとか何とか言って私を怒らせているのも、もしかしたら、他にこれと言った目標がなくなったから、前向きに未来を見つめて死ぬことに積極的になっているのかもしれません。今、快い空間に居て、ほぼ毎日私と話ができるのに、母は満足しているのでしょう。
「もうすぐ誕生日やん」と教えると、「そうだったかね。もうこの年になって誕生日とか言うてもね」と、何だか40か50ぐらいの人が言いそうなことを言っていました。

◇アジア大会で日本の水泳選手が、カメラを盗んで逮捕されたのには驚きました。何から何まであきれすぎてものが言えません。でも、もしかしたら、やっぱり緊張や昂揚の中で平常心じゃなくなっていたのかなともちょっと思って、とっさにまた考えたのは、これが女性選手だったらきっとそういう、女性の生理とか不安定さとか変てこな解釈があちこちでこそこそ囁かれたのかもしれないと思って、(「ああ、男の人でよかった」と、とっさに思ってしまった自分も含めて)また何となくいやな気分になりました。

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カツジ猫