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水仙とサカキの実。

◇今日は15日。唯物論者で無神論者で、あえてどの宗教かというと小さい時からキリスト教に一番親しんでいるというのに、なぜか私の新しい方の小さな家(美尾庵)には神棚があって、榊やお米やお酒やお塩やお水がちゃんとおいてあります。地鎮祭に来て下さった神主さんが、あんまり立派にやって下さったので、ついいただいたお札を飾ったら、そんなことになりました。
ちなみにその上の方の古い家(伽羅館)には、これまた亡くなった叔母が持っていたすごく立派な黒檀のちっちゃい仏壇と大日如来さんがいます。もう、どうなってるんだか。

で、1日と15日には神主さんに言われた通りに、水や榊やその他を代えます。いちいち榊を買うのがめんどうになったので、庭に小さい榊を三本ほど植えていて、枝の剪定もかねて、お供えの枝を取って来ます。
今朝、それを切りに出たら、どの木にも濃い藍色の実がたくさんついていて、何だかかわいらしかったです。
そして、塩を家の回りにまいていたら、お隣のご主人が植えて下さった庭の端に並んだ水仙の茂みに初めての花がすっきりと白く数本開いていました。一番古風な、昔ながらの一重の水仙で、いい香りがしていました。

◇私のいつもの基準では昨夜ぐらいのは夜更かしでもなく、7時か8時には目がさめるのですが、今朝は妙に疲れが出て、昼近くまで寝てしまいました。何をしたって言うのでもないけど、選挙期間中ほんとにイライラしていたんだと思います。

比例区の最後の当選は民主党の菅直人さんだったのですね。よかった。私はこの人が首相のときに、マスメディアが悪役のようにたたくのがまったく理解できなくて、それこそ未曾有の原発事故で対応が混乱したのと、臆病や怠惰や冷酷さから起こる失敗との区別もつかないんだろうかマスコミや世間はと思って、あきれたものです。
彼のいろんな行動や発言は、少なくとも安部首相がまったく満たしていない、人の上に立つ政治家としての条件や資格をいつでもちゃんとクリアしていて、人間として信頼ができました。

産経新聞の記事によると、今回首相は民主党の大物を落すのに、異様な執念を燃やしたとかで、ほんとにこの人はそういう、大事を忘れたとことんしょーーーーーもないことに熱心になる人ですね。くだらなすぎて涙が出ます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141215-00000040-san-pol

◇しかし、その産経の記事も、首相の思惑は外れたとか憲法改正は遠のいたとか書いていて、それで楽観するほどに私もヤワじゃありませんけど、でも実際に、首相の側に立って見れば、って私もう自民党でも改憲論者でも首相の側と言える人は誰なんだろうとわからないぐらい、首相の意図も目的もようわからんのですけど(だって、憲法改正が悲願とかいう癖に、選挙でそのことまったく口にせず、そんな大きな目的のための選挙の時に、民主党幹部の落選に血道をあげてたとか、もうすることがピントずれすぎ、子どもっぽすぎ、まともに対応するのもばかばかしくなる)、とにかく、安部首相の政治を肯定し支援する人にとっては、この解散と選挙の結果は、絶対にまずかったんじゃないの。失敗で敗北でしょう、どう考えても。

選挙前とやっと同じ数を自公で取ったと言っても、自民党は減って公明党が増えてるんですよ。そして公明党は支持母体の人たちの気持ちの反映から言っても、平和憲法を守るということには、けっこうこだわる党ですよ。私の知ってる創価学会の方でも、そういうことについて強い気持ちを持っておられる方はいらっしゃいます。
最終的には政権党であることにこだわられるかも知れないけど、公明党が増えたということは、改憲がやりやすくなったことには、とてもつながると思えない。

そして、あれだけ自民党がたたいて、マスメディアも劣勢劣勢と言ってたわりには民主党もちゃんと増えてるじゃないですか。昨夜の深夜、開票速報見るたびに、自民は増えずに民主の議席がじわじわ増えて行くのを見て、何かまちがいじゃないかと思ったぐらいですよ私は。海江田さんが落選したことばっかり言って民主が大負けしたような印象あおってる報道もどうかと思うのよね。議席を減らした党と増やした党があったら、ふつう後者が勝利でしょうに。いくら、もとの議席の差が大きかったと言ったって。少なくとも国民は、自民党を増やすより民主党を増やす方を選んだわけでしょう。そこを、こんなに無視するかねえ。

何より、私が首相側近でも本人でも、一番ヤバい、まずいと思うに決まってるのは、何だかよくわからない、野党と言っても実際にはいつでも共闘してくれて、あるいは「もっとやれ。生ぬるい」というかたちで批判という名の応援と側面攻撃をしてくれていた諸政党が一気に消えて、敵としては一番強力で油断できない共産党にとってかわったことですよ。こんな結果がわかっていたら、私が首相なら絶対に解散はしません。みんなの党と次世代の党と維新の党とあと何だっけそういう党と、共産党をとりかえるなんて、わらしべ長者どころじゃない、大砲と猫じゃらしとっかえるような大失敗です。首相の側から言ったらですね。

◇もちろん私はこの結果に喜んでますが、それは自民党の中でも「共産党だけがちゃんと相手になることを言っている」と言っている人もいるように、意見や目的のちがいはともかく、憲法、国防、経済、エネルギー、すべてに関して、きちんと内容のある議論がちゃんとした手続きで行われる可能性が高くなったことで、本当に敵としてしっかり議論できる相手を持つことで、安部首相はともかく(あれはあの人のDNAだろうからもうしょうがないとして)政権与党はもうちょっと、優秀になりまともになり有能になり、それに応じて私たち国民もそうなるだろうと思えることで、これは本当に救いです。

そういう点でも共産党の役割と責任は本当に大きいと思います。今さら浮かれて油断してこけるようなアホな党ではないでしょうが、極端に言うならネトウヨだか右翼のような人たちのためにも、共産党は今こそきちんとしていてほしい。
沖縄でのこのところの共闘は、共産党の今後の方向としても、とても貴重なあり方だと思いますが、そういう方向での展望を決して失わないでいてほしいです。長くなるので、くわしくはまた、あらためて。

そして、社民党が苦しい中でも現状維持を保ってくれたのにも、何だかものすごく心を打たれました。共産党がこれだけ伸びる中で、競合して消されてしまわなかったのも、ありがたいです。やはり、立場はいろいろちがいつつ共闘でき

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