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沖ノ島の世界遺産登録(続きの続き)

◎お二人の沖ノ島での体験記や写真集の写真などは大変面白かったし、参考にもなりましたが、聞いていてわかったのは、お二人が行かれたのは二年前なのですが、宗像大社の御好意で、宗像市から誘われて、本当に気軽に出かけられた印象です。藤原さんは沖ノ島を知らずに隠岐の島と思われていて、わかった後でも魚釣りが出来るかなという感じで、カメラも普通のしか持って行かなかったということです。

それがかえっていい作品を生んだとのことでしたが、聞いていて私が本当に野暮な驚きを感じたのは、要するに宗像市や宗像大社の大変気軽なある意味恣意的な基準で、そうやって人が招けるのなら、すでに女人禁制以外の、見聞きしたことは口外してはならぬとか、何も持ち帰ってはならぬとかいう禁忌は、もうぐちゃぐちゃになっているじゃないですか。何を女人禁制だけにこだわっているんだか。

藤原さんもそれに気づかれてか「写真は現実ではありませんからね」と最後で強調されていましたが、「誰も行けないからいい」とかおっしゃっていても、ご自分は行っておられるんですから、その魅力はどうなんですかね。(笑)
観光地にするんじゃない、女人禁制と言っても、そもそも男性も行けない、などという話も、こういうやり方を見ていたら到底信じられない。

これでは、今後も、このノリで気軽に、男性なら何かかにかの理由をつけて、沖ノ島にどんどん入らせるのじゃないでしょうか。下手すれば子どもも、男の子ならということで。
そういうことを、僭越ながら島の女神が喜びますかねえ。さんざん禁忌を犯されて、気軽に人に踏み込まれて、そのくらいならもう女性にも来てもらった方がまし、とか思われないかしら。

◎これはもろ刃の刃です。沖ノ島の魅力や重要性を広く知らせようとすれば、どんどん公開しつづけるしかない。その中で当然、女人禁制にも疑問の声が上がり始める。女人禁制を守ろうとすれば、それはひっそり隠れて守るしかない。
私はどっちでもいいですが、前者の道を進もうとすれば、その過程でさぞや不愉快な対立がいくつも起こるだろうし、少なくとも宗像市では、このことを話せば不快になるから、誰も沖ノ島の話題には触れないようにしようという、藤原さんが原発の対極にあると位置づけられたにもかかわらず、住民の意識としては、原発=沖ノ島のような雰囲気ができてしまうと予想しますね。それが一番心配です。

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カツジ猫