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海と壁

やった! 伊方原発運転差し止め仮処分じゃん!
どうせまた、最高裁でひっくり返されるかもしれないけど、まずはめでたい。うれしい。
自分勝手なこと言うと、私の故郷から、あの原発は、海を隔てて目と鼻の先なんですよ。それなのに、いつも四国の人の意見ばっかり問題にされて、いやもちろん四国の人にも深刻なことですけど、四国からはすごく海に突き出したとっぱ先のあの地点は、海が間にあるだけで、大分県の方にむしろすごく近いんですよ。

詳しく言うと、人気の高い温泉地の湯布院とか、日本全国の八幡宮の総元締めの宇佐神宮とか仏の里の国東半島とか、皆、伊方原発に何かあった日には一発汚染されて立ち入り禁止地区になりかねない位置関係です。少し南の別府温泉だって、気流の関係じゃどうなるかわからない。

なのに、海があれば人の感覚は狂うのかもしれないけど、大分県は、伊方原発に何かあった時、四国の人が避難して来たのをどう受け入れるのかとか、頭のゴムが伸び切っとんのかいと思うような対策とかを考える他、多分何もしていない。
あのさ、避難して来た方の受け入れはもちろん大事ですよ。しかし、目をかっぽじって、よく地図を見てみろっつうの。伊方原発と国東半島なんて、人の心配してる場合か、自分らの避難先確保していた方がいい場所だよどう考えても。それがいやなら、四国の人が賛成でも大分県や国東半島は絶対稼働に反対ですと、周防灘にボート繰り出して身体はって阻止するぐらいしていい地域だよあそこは。

私の故郷には今もまだ、大切な友人知人やその家族がいる。生まれ育った家もある。幼いときから毎年見たみごとな桜の木が、福島のように、誰も見る人がいなくなった汚染地域で見事な花を満開にして、昔私が従姉たちと泳ぎを覚えた川の上にひらひら花びらが散る情景なんて想像したくもありません。いつも川に飛んでくる白鷺や青鷺は知らないからいつものように飛んで来て、ひと気がないのを不思議がりながら汚染された魚を食べるのでしょう。くーっ、腹が立って血圧が上がる。

健康のために、そんな想像いつもはしないことにしているが、こういうニュースが入るとあらためて、そういうことを次々と連想し、頭の中で地獄の釜のふたが開く。大分県も国東半島も湯布院も宇佐神宮も安心院ワインも仏の里も、頼むからもっと自己防衛に懸命になってくれ。北朝鮮のミサイルよりもよっぽど危険性が高い案件だと思うぞ私はな。

ところで、家の裏をさっき見に行ったら、立派な擁壁が部分的に出来始めていました。
予想したよりもずっと高くて、わが家の二階の窓がふさがれるか、その上に建つ住宅からは見下される感じ。まあ、一角だけなので、そう問題ではないし、頑丈なのは歓迎ですが、とりあえず見た感じはすごいです。とっさに連想したのはコミックの「進撃の巨人」の壁っすよ。ほんとに、あんな感じです。私が子どもなら、擁壁の下の空き地で絶対「進撃の巨人」ごっこして遊ぶわ。さて、そこにふさわしい、どんな庭を作ろうと、今からあれこれ考えています。

写真は、前庭の一角の水仙と南天。ちょっとお正月っぽいでしょ?

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カツジ猫