1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 海外ドラマと日本の朝ドラ。

海外ドラマと日本の朝ドラ。

◇町ではもう来年の手帳が売り出されてるんだよねー。買っちゃおうかなー、どぎついオレンジ色のとか(笑)。

◇「シャーロック」のドラマにはまりついでに、原作を新潮文庫で買い直して読み直して、ついでに「ドイル傑作集」3冊も買っちゃった。ちびちび読んでるけど、けっこう面白いねーこれ。「海洋編」を読んでしまったんだけど、不気味な顔でにらみながら大西洋に流されて行くナニとか、よいわー。伝書鳩も笑うたわー。片手の指が一本しかない黒人の話も、妙に好きよん。

金曜の夜の「デスパレートな妻たち」の7だっけのシーズンが、昨日で終わっちゃいました。ホームズの原作に「ウィステリア荘」ってのがあるんだけど(これってたしか作者が年代まちがえてて、ほんとはホームズが行方不明の時期に起こったことになっちゃってるんだよね。笑)、文庫によっては「藤荘」になってて、それじゃちょっと、昭和のころの安アパートみたくないですか? いいけどまあ。

「デスパレートな妻たち」の住む通りも「ウィステリア通り」で、ほんとに藤の花があるって、昨日の場面ではちょっと出てきた。2ちゃんねるなんかじゃ、このシーズンは面白くなかったって批判も多かったけど、私はよくできてると思ったなー。特に昨日のリネットとトムのやりとりで、彼女が離婚を決意する場面の心境なんか、離婚はもちろん結婚もしたことないのに、ものすごーくよく理解できてしまった。トムも悪気はないんだろうけど、ないどこじゃないだろうけど、「どうして帰ってきたの?」に対して「君が皆に言い訳するのが大変だろうなと思って」って、そりゃないわー、絶対ないわー、じゃ何と言ったらいいのかはわからんけど(笑)、私でもあれはもう一気にさめるし、もうだめだとなぜかもう決定的に思うわなー、あれはほんとに説得力あったよ。

◇ついでにもう、やつあたりするけど、わりと毎週何となく、このドラマを見てるもんで、その前のNHKの朝ドラを再放送してる「梅ちゃん先生」を最後だけ毎回ちらと見る。そんでもう、そうやって、ちらと見るだけでも苦痛になるほど、最近ヒロインの女優さんの顔がうっとうしくなってきた。
別にもともと嫌いな顔でも何でもなく、朝ドラだから性格設定も別に私にとって不快なタイプじゃない、前向きな立派な女性だ。なのにもう、何かイヤでしょーがないのは、あのつるううんとした無表情なんだろなやっぱり。表情筋が二つぐらいしかないんじゃないかと思うほど、何の感情も読みとれない。ああいう演出なんだろうか。そうは思えんが、かと言って演技力のなさだとしたら、それもそれで、あんまりだ。

「シャーロック」の名だたる英国の名優たちの名演技と比較するのは、そりゃ酷かもしれない。何しろレストレードの彼とか、「英国王のスピーチ」のコリン・ファースとか、あのへんの連中は、表情をほとんど動かさないのに感情をはっきり伝えるという神業さえも、いとも楽々やるんだから。「シャーロック」の二人の主人公たちも、派手な表情しながらも、微妙な変化も確実に伝えて、せりふの数倍のことを顔で語ってみせる。
「デスパレートな妻たち」の女優も皆、そのへんはほんとにうまい。
で、ほんとに、それと比べるのなんて無茶なことだが、それにしても「梅ちゃん先生」の彼女は、若いときも年とっても環境かわっても状況かわっても、いつも同じ顔、判でおしたような反応。どの場面の顔をどの場面にすげかえても、まったく不都合がないなありゃ。
話の筋なんか何もわからなくても、今はもう、ただひたすら、あの顔見てるだけで薄気味わるい。女優さんに恨みはないが、誰か何とかどうにかしてくれ。

Twitter Facebook
カツジ猫