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源氏物語と大河ドラマ

もう何か自民党は底ぬけですね。
 これは少し以前のことらしいけど、つまりずっとこんなことやってたわけで。
 この議員さんが「子どもを家に一人でおくな、外出させるな」みたいな法案を提出したと聞くと、なお感無量のものがある。そりゃ、自分みたいな大人がぞろぞろいたんじゃ、子どもは外には出せんわな。

田辺聖子氏の「新・源氏物語」が、光源氏の死の直前(紫の上の死)で終わってるので、がっかりしてたら、宇治十帖もちゃんと書いて下さってるのに気づいて、さっそく注文しました。

こういうのが手軽に読めるのは大河ドラマのおかげでうれしいんだけど、実はドラマの方は私、全然見てないんですよ。特に含むところはないんですが(笑)、予告編とか見る限り、男女が全然顔かくさないで平気で会って話したりしているのが、ものすごく異和感あって、見てて身体をよじってて、もだえたくなるのよね~。特に好きな物語でもなかったのに、こんなに当時の感覚が身にしみついてるなんて自分でも意外でしたけど。

また明日にでも書きますが、源氏物語に限らず、あの時代の物語って、「成人した女性は絶対男性に顔は見せない」っていうのが鉄則で、すべてのドラマがそれで成立してるったっても過言ではない。お話は皆几帳越し、御簾越しで、そりゃもう中東のベール以上に徹底的です。だからこそ、歌の上手さ、文字のきれいさ、わずかにはみ出す髪のきれいさ、なんかで男性は想像をふくらませるしかないわけで、末摘花だって夕霧だって柏木だって、それがありゃこそ成立してるドラマでしょ。夕霧と雲居の雁とか源氏と藤壺とかは男性が幼くて、いっしょに顔見てべたべたしてられたからこそ、次元のちがう特別さもあったわけでさ。まあ言い出したらきりがない。

これをドラマで表現するのはそれは至難のわざでしょうが、そこは何とか挑戦工夫してほしかった。それがないと、登場人物の気持ちなんてほんとにまったくわからないんじゃないんですかねえ。
 そして、女の顔を見ないで愛するというこの状況、案外今風の問題や中東の問題なんかともリンクして、面白かったかもしれないのにさ。

自民党の薄汚い写真と並べたくないとか言ってたら、次々ありすぎて、もう何も出せないので(笑)、気にしないことにして、さしあたり「ローマ展」の写真をいくつかアップしておきます。

絵もずいぶんあったんですよ。これは多分ルクレティア。

これは「鞭打たれるキリスト」。

これは多分ヨハネだったかな。うー、怪しい。

 これもヨハネかな。ちがうかも。

 これはタイトルを私が珍しく撮ってるからばっちり(笑)。

レリーフ類も多かった。これは写真にするときれいですね。

 

こちらはプシュケとエロスだったような。

これはどれも複製ですけど、迫力満点。

 

 

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カツジ猫