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演技と現実。

キャラママさん。
もうずっと以前、たしか蜷川幸雄演出のシェイクスピア「テンペスト」見たとき、舞台が最初からあいていて、俳優さんたちがふだんのかっこうで舞台のわきやあっちこっちで、だらだらしていて、ミランダ役の人は髪とかとかしてて、そんでそのまま幕があがって演技に入る、ってのがあったじゃないですか。

あの時、あとで二人で「あれは失敗だよねー」って笑ったの覚えてます?だって、だらだらしてるフツーの顔やしぐさと、演技してる顔やしぐさが、そんなに変わんないんだよねー。ちがう魅力が生まれるでもなし。
素の顔を見せてる時でも、素であるはずないんで、演技してるわけで、だから二通り演技しなきゃいけない、その覚悟がぜんぜん見えなかった。あれきっと演出意図を役者たちが、まるで理解してなかったんだよね、そうとしか思えないです。

「セックス・アンド・ザ・シティ」の主役四人が来日して、テレビにいろいろ出てるけど、役柄とのギャップを上手につけてるなあと、見てて思います。同じじゃないけど、まるでちがってもいない。これもきっと計算された演技だろうけど、それがまた、とてもうまいのよね。感心します。

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カツジ猫