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狂っていた日々。

◇こたつぬこさんはツイッターを夏休みすると言っていましたが、そうも行かないみたいですね(笑)。
天皇の会見、高江の現状、その他いろいろとひと口にまとめられない情報が満載です。

https://twitter.com/sangituyama

◇こちらでも生前退位の問題にいろいろとふれています。
記事が多いので、もう流れて行って下の方になっていますが、何人かの人が昭和天皇が亡くなったとき、また亡くなる前後の「自粛」状態の異常さについて思い出して書いています。

https://twitter.com/TOKYO_DEMOCRACY

私の体験でも、あれは本当に異様でした。
新聞もテレビも伝えるのは昭和天皇の病状ばかり。あらゆる行事は中止され、今でも覚えていますが福岡の天神に行くと、デパートや商店街の音楽さえもまったくとまって、しんとして、死人の街のようでした。本当ですよ。

週刊誌のコラムでも、誰もかれもが天皇を礼賛し、誰だったかもう忘れてしまって思い出したくもありませんが、わりと普通にちゃんとしていたと私が感じていた評論家までが、昭和天皇のことを「あの方」と呼んで、「あの方には木犀の香りがする」とか神がかったような熱に浮かされたような文章を書いていました。

私の周囲でも、ふだんはまったく違和感を感じたこともなく理解しあえていたつもりの人たちが、自然に天皇の回復を祈る記帳とやらをして来ていたり、「この状態はあまりにおかしい」と私が言っても特に深刻にもとらえていなかったりで、あの時期私の感覚では死にかけていたのは天皇ではなく、日本の知性でした。

私が参院選や都議選の結果がどうであれ、18歳の若者が半分以上自民党に入れたからといって、今さら驚きもせずびくともしないのは、きっとあの時の体験のおかげです。世の中もマスコミも親友もソウルメイト級に信頼出来ていた人も、なーんも頼りにならん時があると、あの時骨身にしみて感じました。絶望はしないけど戦いもやめないけど、遠くも近くも私は周囲を信じるのを、あの時心の奥底で、ぴったりやめたような気がします(笑)。

一人で狂ったようになって、天神の店に飛びこんで、ショッキングピンクのツーピースと、真っ赤なコートと、金色の靴を買って、その場で着替えて、ずっとそれからそのかっこうで街を歩き仕事をしました。それがどうしたって?あの時期の日本では、その姿は裸で歩くのと同じぐらい異様でしたよ。大学の研究会に行ったら、後輩の一人が目を丸くして「板坂さん、そんなかっこうして、誰かに撃たれますよ」と言ったもんです。それがあながち冗談ではすまない状況でした。

今の天皇の気持ちはもちろんわかりませんけれど、「ああいう弔われ方をしてほしくない、というお気持ちもあるのではないか」というツイッターもあって、それがどのくらい正しいのかはわかりませんけれど、本当だったら私は深く共感するし同意します。今思い出してもあれは趣味の悪い悪夢でした。本当に、しつこくくり返しますけれど、あれを許したというだけで、私はもう誰も信用する気になれません。あの時期生きて、ものごころつくようになっていた人間は一人残らず、もう皆。

◇こちらのツイログでは、「同級生にセクハラを受けた」と相談した女の子に「うまくかわして、やりすごしなさい」とアドバイスした人生相談の回答者に怒りが多く寄せられています。

http://twilog.org/Kumiko_meru

おおむね、すべて同感なんですが、もう一言言うと、いろんな小説やドラマで、女の子をいじめる男の子のことを女の子が怒ったら、「その子はね、きっとあなたが好きなのよ」とにこやかに教える、品のいい人生の酸いも甘いも噛みわけてる、おばさんかおばあさんって、わりとよくいやしませんか?

まあそういう場合もないわけではないでしょうが、ほんとに嫌いでいじめているケースも同じぐらい多いんじゃないかと思うので、あのアドバイスはやばいぜよ、と、いつも見ていてはらはらします。女の子のみならず男の子にとっても残酷で意地悪なアドバイスだよなあ、と。

更に言うなら「好きだからいじめるのよ」とか言われたら私は千倍激怒するんですけどね。幼い時からそうでした。人を傷つける理由に好意や愛など使うなよ、汚らわしい、って感じで。これってその当時はそんな用語はなかったけど、ストーカー肯定ですよね。好きだったら、つきまとってもしのびこんでも傷つけても殺しても同情の余地があって理解しなきゃならないんでしょ。冗談じゃないわい、ボケ。

私が「赤毛のアン」が好きで、構成要素のすべてを気に入っている中で、肝心かなめのギルバートとの恋に嫌悪とまでは行かなくても無関心でまったく共感できないのも、そもそものはじめが、アンの関心を惹きたいと思った彼が、アンをいじめたことだからで、その後の行動すべてがいかに立派でちゃんとしてても、私に言わせりゃそんなの全然帳消しにならない。よきライバルを経て彼と結ばれたのって、私には結局アンの敗北に思えるのですよ。ギルバートへの敗北じゃない、「好きだからいじめる」という論理への敗北です。

◇とろ-んとでれーんと、おおよそ何の思想性もなく海外ドラマの「ハワイファイブオー」を楽しんでいたのですが、ちょっと2ちゃんねるのスレッドをのぞいて見たら、「反日ドラマ」と怒ってる人がいて、何のことだとぽかんとしたら、「ハワイが舞台じゃしょうがない、真珠湾は聖地だから」とか、なだめてる人がいて、そういうことかと吹き出しました。

多分主人公たちの、じいちゃんや親父さんが日本と戦ったみたいな話がときどき出るのが癇に障るんだろう。無茶言うなよ、しょうがないだろ、真珠湾で、ハワイだぞ。ちばてつやの漫画「紫電改のタカ」でさえ、アメリカに同情して描いてたんじゃなかったっけか。もう本当に耐性ないなあ。外国に行って、日本がバカにされたり攻撃されたりするのに、えへらえへら合わせたりしょんぼり萎縮するのもどうかと思うけど、ドラマの中で日本が悪役になってるのに「反日」とか身構えてたら身がもつまいに。

そう言えば私はまだ見てないが、「私はラブ・リーガル」の最終回が、何か日本のイルカ漁を批判した内容だったからと激怒して、それまでとりためていたDVDも全部消したと言ってた人もいたっけなあ。まあ、さだまさしの「関白宣言」聞いて以来、彼がどんなにいい歌歌おうといいこと言おうと聞く気に

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カツジ猫