狩りをするカツジ
猫のカツジは最近ちょっとハンティングにめざめたようで、小さいバッタの死骸がよく、床の上に落ちています。もうこれで三匹目かな。薄い緑で、つまようじのように細く、草の茎かと思ってしまいます。
そういえば今日は、カベチョロのしっぽも落ちていたような気がする。
だいたい、あんなに小さい庭の中になんでわざわざ、バッタは入ってくるんでしょうね。自殺願望としか思えませんよ。
仕事は何とか進んでいるのですが、突貫工事のため、もう外出をする間もありません。自炊の時間も惜しいのですが、買い物や外食に出る間も惜しい。家の片づけも一時中止で、だんだんじわっと散らかって行くのが恐いです。
今日は息抜きに、院生と食事をして、気分転換しました。帰りに彼女が家に寄って、カツジに会って行ってくれました。それで満足したのか、エアコンを入れて暖かいのがうれしいのか、カツジは今、寝こけています。
でも今夜は雌猫のシナモンと寝てやらないとな。
少し前にカポーティの「冷血」と佐木隆三の「復讐するは我にあり」を読み上げました。どっちも面白かったです。雰囲気が似てると思ったら、後者は前者のような感じで書いたらどうかと言われて書いたようですね。
「冷血」は残酷な殺人の話なのに、犯人も含めてどこか古きよき時代の家族や社会の姿が浮かび上がって、表題とはうらはらに、暖かい手触りを感じました。「復讐するは我にあり」も一昔前の日本の暮らしが伝わってくるようで、どこかなつかしかったです。