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猫の心。

昨日の記事に、故キャラメル猫の写真を補充したのでごらん下さい。オスカーとった(よかったね)ディカプリオにちょっと似てたのですよね。何度も書きましたが、「仮面の男」の金ぴか王子さまを見たときに、「近くに誰かこんな人いる」という気がして、でも、そんなはずないよね、と終始むずむず落ちつかない気持ちで映画を見終わって帰って、にゃあと迎えに出てきたこいつを玄関で見たとたん「…おまえだったか」と、つぶやいた私。

◇そのキャラメルの命日に、上の家の猫たちにエサをやろうとしていたら、小さい時からいつももう、ただもう元気いっぱいで、15歳のおばあさんになった今でも、にゃおにゃお大声で鳴いてかまってもらいたがってうるさい、どっちかつうと私の苦手なタイプの、一見ロシアンブルーに見えないこともない、灰色猫のグレイスが、しーんと静かでどこにいるのかもわからず、さがしてみたら、ベッドのはしに石のように黙って座っていて、「どうしたの」となでてもまるで反応がない。

エサも食べてるし、トイレもしてるし、鼻もほどよく湿って元気そうなのに、とにかく別人のようにおとなしい。
どこか悪いのかしら、いつ何があってもふしぎはない年ではあるし、ひょっとしてキャラメルの命日に死んでしまう気かしらんなどと思いながら、とにかく水やエサを換えてやって、毛布もきれいにしてやって、様子を見ていたら、夜までずっとそんな風でしたが、翌日はまたいつものように元気に走り回って、にゃあにゃあとエサの催促。

何だかわからないけど、まあよかったと思ってあたりを片づけていて、ふと気がつくと、ベッドの上においていた古い蛍光灯が床に落っこちている。
上の家はどこも家具がぎっしりなので、この蛍光灯もひっくりかえる余地がなく、まっすぐに落ちていて、床に置いたようになっていて、一瞬私が下ろしたのかな?と思ったけど、見たら蛍光管がはずれて近くに転がって、接続器具もはずれて垂れ下がっている。明らかにグレイスが落っことしたのでしょう。

まあそれこそ40年も前の品物だし、廃棄処分にしても全然惜しくも何ともないのだけど、ご存じのように蛍光灯って仕組みが単純だからか、少々のことでは絶対に壊れないのよね。だから、もしやと思って、外れた部分をはめなおして、ゆがんだソケットをねじり直して、蛍光管をはめてスイッチいれたら、どうってことなくつきました。
やれやれひょっとして私がぼけても死んでも、この電気スタンドは健在かもしれないと思いつつ、机の上に戻してふと気づいたこと。これが落ちたのは誰もいない時だったろうけど、相当な音や何かはしたはずで、グレイスが妙に静かだったのは、「た、大変なことをしてしまったわ」とびびっていたからにちがいない。

それにしても一日で、その記憶は消えたのか、しかし一日かひょっとして二日はたっぷりもったのかと思うと、猫の頭脳に関する何かの資料になりそうではあります。
ちなみにカツジ猫も床に吐いたりしていた時は、妙に精彩がなくて元気がなく、体調と言うよりは「失敗しちゃった」という気の重さらしいので、まあ動物ってそんなもんなんでしょう。
ただグレイスはけっこう吐く猫で、床を汚していてもいつも平気なので、こいつにそんな感覚はないと思っていたのですが、蛍光灯が落ちてこわれた音が大きかったかして、よっぽどショックだったんでしょうね。

ともあれ、病気ではなくて安心しました。

◇今日はとてもいい天気ですが、こんな日に限って洗濯物がない。さっきジムから帰って着替えた服を洗って干したけど、もしかしたら今日中に乾くんじゃないかしら。

◇こんな記事のいろいろを見て、いよいよ経済政策でも首相はおしまいになりつつあるなと感じていたら、「任期中に改憲をする」と明言したとか。他にすることはないのかと言いたいですが、これについてはまた今夜にでも。

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カツジ猫