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猫暦、母暦

我ながらまったく大人げないんですが、昨日カーラジオを聞いていたらどっかのアナウンサーが、「今日一日、日本中の心がひとつになりました」とか言ってて、わー気持ち悪いと反射的に拒絶反応と拒否感のかたまりになり、ここにも何も書かずに三月十一日を過ごしてしまいました。

何をそんなに嫌がったのか自分でもわかりませんけど、私はたとえばスガ政権は早くやめろ、オリンピックは中止しろ、原発は全廃しろ、その他いろいろ思ってるし、賛成する人が増えてほしいとも思っているけど、日本全国、それと同じ意見になったら即もう国外逃亡したくなる。そういうの、一番がまんできない。

ところで原発と言えば、それもカーラジオで聞いた追悼式かなんかのあいさつで、スガ首相の最後の方と天皇の全部を拝聴したのですが、天皇がきっちり原発の被害にも触れていて(首相は多分言っていないのではないかしらん)、天皇制には反対ですが、さすがは立派で信頼できる、代替わりしても変わってないなと感心していました。
したらばNHKのニュースでは「原発」のことばはすべて消してあったとか。ふざけんなよ。そういうの、不敬罪とネトウヨの人は怒らないんだろうか。

ちなみに私が昨日書こうかと漠然と思っていたのは、私は自分の過去をいっしょに暮らした猫で時代わけする癖があるのだけど、こと東北の震災に関しては、母の白内障の手術がうまく行った帰りのタクシーの中で最初のニュースを聞き、その後まもなく母が田舎の家から私の家に近い老人ホームに移り、五年後に亡くなったので、何となく「ああ、母が田舎からこっちに来て五年、亡くなって五年の十年か。もうそうなるか」と考えてしまうということでした。これからも、そうなりそう。

バーネットの「小公子」の新訳を楽しんだあと、今日書店で見かけた同じ作者の「秘密の花園」の新訳をつい買って、これも快く味わっています。いやー、うまいわもう、バーネット。

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カツジ猫