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なで猫しゃもじ

久しぶりに朝からしっかり雨。水まきをしないでいい日は掃除機をかけることにしているのですが、まあなかなかそうも行かない。それに、なまぬるい変なお天気が続いて、冬の服をクリーニングに出す判断が、ものすごくつけにくい。

猫のカツジの毛玉を、すきを見てせっせと切り取ってやっていたら、お尻のあたりが、綿がはみ出たように白くなった。こいつの毛は根っこはどこも、うっとりするような純白なので、丸刈りにしたら、けっこう立派な白猫になるんじゃなかろうか。きげんのいい時をみはからってブラシもせっせとかけてやっている。
先日新しいスーパーのペット売り場で、猫の毛をすく変なしゃもじ型のブラシもどきがあり、面白いからつい買ってしまった。これで毛なんか取れるのかと思うが、カツジはそんなにいやがらない。というか、要するにしゃもじで頭をなでているだけのような気がする。

あ、今検索してみたら、これ別に毛をとるわけのものでもないのか。「なで猫しゃもじ」って商品名で、舌でなめられているような、いい気分になるだけらしい。道理でカツジがぽわんとした顔をしていると思ったら。

バーネットの「秘密の花園」の新訳を読んだ。私はこれは小さい時には読んでいない。少し大きくなった小学校のころ、たしか漫画で最初は読んだ。待てよ、小説できちんと読むのはこれが初めてか。
でも、漫画でも魅了された、うっとりするような世界は今も忘れない。何から何まで素晴らしかった。こんな本を読んでいると、マジで庭造りにとりかかりたくなってしまう。ちょうど春に読んで、よかったなあ。

「小公子」の新訳も、ついつい何度も読み返してしまう。ちょっと驚くのは、私はこちらは講談社の児童文学全集の千葉省三の訳で読んだのだが、大好きでほぼすべての場面を覚えていて、今回、完訳を読んでも、どこがカットされていたのか全然わからない。全部、子どものときに読んだ場面にあった気がする。千葉省三氏は、ものすごく巧みなダイジェストをしたのだろうか。
同じ全集では「ロビン・フッドの冒険」もたしか同氏の訳だった。私はこれも好きだった。大人になってから、日本の童話集で、千葉氏自身の作品も読んだような記憶があるのだが、それはそれほど印象に残っていない。あれこれ、いろいろ、ふしぎである。

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カツジ猫