王道なんてないのかも。
◇先日の九条の会である方が「首相が安保法案の目くらましばっかりやってて見てられん」と怒り、私が「その目くらましがまた、ろくなことではないという」と応じたのですが。
とにかく恥も上塗りすれば前の恥が消えるという感じで、首相とその周辺はくだらんことをしたり言ったりしてくれていて、近所のガキが裏庭の柿を盗んだから怒りにいくと、その前にすいかを盗んだのはもういいことにされそうな、この不快感は何とも言いようがない。
で、せっかくですから、何か思いきり効率のいい、せりふか論理か戦い方かないものだろうかと、ずっと考えていたのですが、どんどん時間が流れるにつれて、そういうのはないのかもしれないなあ、やっぱりこれまでと同じ怒りの発言や行動を、ばか正直に続けるしかないのかなあという気に、だんだんなって来ました。
私は「芸がない」っていうのが大嫌いなんだけど、芸のあることしようとして何もしないでいると、それはそれでまた芸がない。
◇んで、とりあえず、近場の(時期的にも、地域的にも)の予定をアップしておきます。真島議員の報告の後半も、九条の会や戦争法反対実行委員会の中身も、いずれ報告しますけど、これはこれで、とりあえず。
10.18. 河東コミセン 砂川事件最高裁判決学習会 14時~16時
(武藤軍一郎さんの講演。むなかた九条の会主催。いっくら完璧に論破されても、自公がゾンビのように持ち出してくる砂川判決ですよ。実際に関わった人の声を聞きましょう。)
11.1. 東郷コミセン 教育問題シンポジウム 14時~16時
(大学や小中高の教職組がいっしょにこうやって、教育問題を市民に訴えるのって、なかなかないことだと思います。小中一貫教育とやらの向こうを張って、こっちも教育者たちの話す現場の声を、広い視野から体感しましょう。)
11.3. 福岡県教育会館(地下鉄箱崎宮前駅から1分) 憲法フェスタ 13時半~16時
(山口大教授 纐纈 厚さんの講演とトークです。例年の催しですが、今年はもちろん、特に力が入るはずです。ご参加を!)
11.19.~ 社民党福岡全県行動。宣伝カーなどを走らせて戦争法反対を訴えるそうです。
11.21~22 河東コミセン 映画「望郷の鐘」上映会
(そこそこ豪華な俳優陣です。「加害者でも被害者でもあった」満蒙開拓団のお話。日本の戦争を知るために、ぜひごらんになって下さい。前売り券1000円。)
11.29. 東郷コミセン 戦争法についての市民学習会 13時半~16時
(講師は津留 雅昭弁護士。戦争法案反対実行委員会の、法案成立後初の集会です。各組織・政党・個人が再び結集。今後の展望も語り合いましょう。)
12.5. 福岡天神、ちくもくビル 九条の会福岡県連絡会議主催の交流会
(私も20分ほどスピーチするかもしれません。)
12.6. 東郷コミセン 原発問題学習会 連絡先 弁護士事務所「奔流」
(講師は小西先生。玄海原発原告団「しこふむ会」の一周年記念行事です。)
◇上の家の玄関に移した食虫植物のネペンテスが、なーんか元気がないようなので、ゆうべ遅く、下の家の廊下に戻しました。カツジ猫がさっそく行って、葉っぱの先をかじっていて、「おやめ」と言っても聞かないので、ネットで調べてみましたら、虫取りすみれを食べた猫さんの飼い主からのあわてまくった相談などもあって、それらの回答によると、食虫植物は動物には何の害もなく、ネペンテスの袋の中の水など、むしろ栄養になるから心配いらないとか。ほんとかね。と思いつつ、とりあえず安心。
昨日、お客さんが来る前にできなかった掃除を今朝して、すっきりなった家の中で、カツジ猫はベッドでくうくう寝こけています。
◇あ、そうそう。
古い映画の「巴里の屋根の下」のDVD、しょうがないので、しぶしぶ最後まで観たところが、いやー、さすがは名作、さすがはルネ・クレール。いい映画でした(笑)。
こんな名作、もうネタばれしたっていいと思うけど、私が前半を見てつくづくめげたのは、超いやな男から逃げるために、悪い人じゃないけど別の男の部屋に泊ったり暮らしたりするしかないヒロインが、最初はキスやベッドインは拒絶していたその男と、だんだん仲良くなっていくのが、立場としちゃそうなるしかないよねえと思うだけに、やりきれなくて、むしゃくしゃしてたのが一番大きくて、というかそれだけなんですが(笑)、第一その女性が決してその男性をものすごく好きって感じではないのよね。だから、仲良くしてても幸福そうじゃないし、全然きれいにも見えない。いい人だし、魅力的な男性なんですけどね。結局ずるずる結ばれちゃうのかなー、いやな展開と思ってたのです。
したらば後半、その男性が、何だかんだで、それもいい人だからなんだけど牢屋にちょっと(2週間ぐらい)入ってた間に、彼のことを心配して相談に行って協力してた彼の親友と、彼女あっさり恋に落ちてやんの(笑)。
で、あの女優さんが誰か知らんけど、うわあ名女優かもしれんと思ったのは、短い、どってことない場面だけなのに、もう全然ちがうのよな、前の彼といたときと、顔も姿も、全身からあふれてにじむ幸福感も。そりゃ好きな相手だったらこうなるよねというのが、すごく納得できてしまう。
また、この友人がまあ脇役ではあるんだけど、ハンサムなのよね。私は最初から何だか無駄なとこに美男子使ってるなと、どこかでぼんやり思ってたんだけど、それはこうなるためなのだったのね。やられた。
で、結局、主人公のいい人な男は、遠慮する友人に彼女を譲ってほろ苦くもさわやかに去る。ええラストや(笑)。
すげえなあと思うのは、私がだまされて憂鬱になってたぐらい、映画の大半を占めるダミーの恋模様が、それなりに、ああこうやって女の人はいまいち気乗りしてないけど、二人の仲は深まっていく