瑣事のみ
※じゅうばこさん
「ゲド戦記」の感想、御疲れ様でした。
と言って仕舞いましたが、もう終ったのですよね?(笑)
※台風の所為か稍肌寒く成って来て、近くの老人ホームに居る母の寝巻を長袖の物に変えたり、少しづつ衣更えに取り掛かって居ます。
母は他の入居者の中に、同じ満州生れの方や大阪の大空襲に遭った方が居て思い出話をしたりして、少しづつ御付き合いも出来て来た様です。
※田舎の書庫に有るクリスティーのミステリを時間潰しに読み返して居ます。筋を忘れて居るのに自分で驚きます。
しかし矢張り上手い作家です。「蒼ざめた馬」の冒頭で文明の利器が隙有らば人間に反乱を起そうとして居ると言う描写は今読むとはっとさせられますし、「カリブ海の秘密」で、或る人物がラストでミス・マープルに別れの言葉として言うラテン語「我ら死に行く者、皇帝に挨拶を」は、ローマの剣闘士の決まり文句ですが(「グラディエーター」の映画に目の無いじゅうばこさんは感銘深いでしょう)、場面にしっくり相応しく、胸を打たれる物でした。