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田舎の風景。

◇お盆前には一度田舎に帰らなければならないのだが、なかなか時間がとれない。
二軒あった家の一軒が売れて、もうひとつもいずれ手放すことになるだろうが、ひとつ残念なのは、その家の窓からは川を隔てて、村の人たちの盆踊りの様子が、真正面によく見えることだ。あれがもう、見られなくなるのは残念だ。

暗い中、川の音がとどろいている。向こう岸には鎮守の森の巨木が黒々と重なっている。土手の上の広場に電灯がはりめぐらされ、やぐらというほどもない小さい台がすえられる。
盆踊りの歌は、「くどき」と言って、代々、村の若者やおじさんが歌う。「まっかせ、はやせ」とくりかえされる独特の囃子で、時々交代しながら数人が踊りの輪の中心で浴衣姿で、つややかな声をはりあげる。
踊りも何だか特別なリズムで、けっこうテンポが速く難しい。昔、帰省して滞在していたアメリカ帰りの叔父が、「あれは変則なリズムで、なかなか複雑だ」と感心していた。
対岸の家の窓から見ていると、灯りの下で村の人々が激しく踊っていて、土手の上を左右からどんどん人が走るようにして集まってくるのが見える。「今年の歌い手は誰々さんで、さすが声がいい」などと、人々が話しているだろうことばまでは聞き取れないが、歌声とざわめきが、夜空と川面に広がってとけこんでゆく。
人数や規模は、町の団地などの盆踊りには及ばないが、大地から生えてきたような力強さと、過去がよみがえっているような不思議な夢のような雰囲気がある。土手の上には石造りの大きな鳥居がそびえ、星空を背に灯りに浮かび上がりながら黙って人々を見下ろしている。
私が子どものころ、「くどき」をしていた、村の男たちはもう皆年を取って死んだ。今は私の同級生たちが、くどき手になっている。

◇新聞もテレビもさっぱり報道しないが、国会の質疑で政府の答弁は、もうめちゃくちゃなことになっている。書いても書いてもきりがないほど、ボロが出るので、何だかこちらがいたたまれない。
最近では自衛隊が米軍に運ぶのは、武器以外ということだが、では弾薬は武器かというと、消耗品であるから武器ではないと大臣が回答した。それは社民党の福島みずほさんの質問だった。それもいいかげん驚いたが、そのあとで共産党の井上議員が劣化ウラン弾やクラスター爆弾はどうかと聞いたら、それも消耗品だから武器じゃないそうだ。これはどちらも最悪の残虐な殺人兵器で、がしかし、それも武器じゃないから運んでもいいそうだ。
さらにそのあとの誰かの質問ではミサイルも武器じゃないから運んでもいいと大臣は回答した。もう正気の沙汰ではない。「キャッチ22」でも思いつけないブラックユーモアだ。

しかも、首相や大臣、官房長官らの発言が一致せず、「そのことは今聞いたばかり」などという発言が飛び出している。こんな詰めの甘い法案は審議する時間が税金の無駄だ。とにかく一度取り下げて、もうちょっとは整理して出直してほしい。
この国会の中継をしないNHKやテレビ局、内容をかいつまんでさえも報道しない新聞は、もう自分で自分の首をしめているだろう。

◇そして磯崎議員はやめる気がなく、「戦争に行きたくないと言うのは若者のわがまま」とツイートした武藤議員は取り消す気はないらしい。
まあもう、ほんとにつっこみどころが多すぎるので、あとはもう、このへんのツイッターでもごらんになっていて下さい。

https://twitter.com/SEALDs_jpn

https://twitter.com/sangituyama

◇そうそう、これもひどい記事です。

http://matome.naver.jp/odai/2143873919599631001

http://matome.naver.jp/odai/2143867990161669201

どちらも自民党の議員で、若い女の先生をトイレに閉じ込めて皆で爆竹投げ込んだ話と、男子校のかわいい同級生を裸にしていたずらした話を、得々として公式ツイートに書いてる。

どちらの記事にもうかがえる、ゆがんだ性意識が、ひたすら気持ち悪いです。まあこんなアホが棲息してることには驚きませんが、教育再生や道徳教育にも携わってる人たちかと思うと、こんなバカは見るのもいやではすまされませんね。

ついでに話題の武藤議員も。いろんな意味で面白い「まとめ」です。

http://matome.naver.jp/odai/2143857080960318201?&page=1

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カツジ猫