盛りだくさんで波乱万丈な一日。
◇やれやれ…憲法と同い年の69歳には荷が重すぎる、ジェットコースターのような一日でした。
ちゃんと早起きして9時半に赤間駅に行って、教職員組合主催のピースウォークに参加しました。雨がひどいのに、かなりの人が集まっていて、でもパレードのコースは半分以下にカットして、戻って総括集会したので、11時すぎには終わって解散になりました。もし、このブログ等で12時までに行けばいいと思っていて、空振りした人、おられたら本当にすみません。実は終わって解散して階段を登ってったら、息せききってかけつけた共産党の議員さんに会いました。「時間をまちがえていて…」とあわてておられましたが、主催者にはせめて会えたのかな。民進党や社民党の議員は来ていたので、共産党はどうしたのかなと思ってたのですが。でも、民進党や社民党の議員さんたちが、あいさつの中で「どこの党とか問題じゃないんです、とにかく野党に入れてもらわないと!」とくり返しておられたのは、ものすごくうれしかったです。私も一応、九条の会を代表してスピーチしたけど、肝心なことをいくつか言い忘れて、やっぱり原稿がいるのかなと反省しました。
で、早めに終わったので、昼からの福岡での講演会にも行っちゃれと、そのまま電車に乗りました。駅からは奮発して優雅にタクシー飛ばそうと決意していたのに、何と連休でタクシー乗り場は長蛇の列。ええいとグランドパスでバスに乗り、会場の近くで降りて雨の中を歩いたら、もちろん傘もさしてはいたけど、コートもパンツもかなり濡れて、会場で座ったら、座席が湿りそうな状態。しばらく立ってました。
それでも時間が早かったから、前から二列目を確保して、ピースベルつやざきの歌も宝田さんの講演もたっぷり味わい、本とCDも買って握手もしてもらって、その後、隣りの博物館でやってた印象派の絵画展の閉館間際に飛びこんで、好きなコローやシスレーの絵を堪能し、浮かれついでに絵葉書やファイルやクッションまで買って散財し、博多駅に戻って、金魚展を見て、きれいはきれいだったけど、前にも見たし、まあ大したことないなと確認して、レストラン街に新しくできた長崎のサバのお店で焼きサバの夕食を食べ、喫茶店でコーヒー飲みつつ、明日の片づけの予定を立てて、さて電車に乗ったら、赤間駅の二つ手前で、いきなりぽろんぽろんふぁおんふぁおんと聞きなれない音。
「非常ベルが鳴ったので、確認しています」とアナウンスがあったので、連休だし、酔っ払いか小さい子どもかが間違って押したのかなと思っていたら、何と反対側のホームの特急にホームから誰かが飛びこむか何かの人身事故で、警察の現場検証があるからお待ちくださいだって。
連休に飛び込み自殺なんて、どういう事情があったんだろうと思いながら、しかし待っててもいつになるかと思ったので、そのまま電車を降りて、駅前のバス停からまたバスに乗って赤間駅まで帰りました。駐車場の車のとこに行く前に、列車はどうしてるんだろうという野次馬根性で駅をのぞいて見たら、「すべての列車の運転を見合わせています」と電光掲示板が。
実はバスを待っていたとき、私が見捨てた電車が動いて行ったような気がして、乗ってた方がよかったのかなと思っていたのですが、結局どうだったんだろ、わかりません。やっと家に着いたら、風がすごく強いせいか、カツジ猫はお迎えに出ていませんでした(笑)。でも、おしっこの匂いもしないし、いい子でお留守番していたようです。
◇それにしても宝田さんの若々しさには驚きました。82歳になられたばかりというけれど、外見雰囲気たたずまい、話す内容表情声音、もうすべて現役の美男俳優でした。かねがね、海外ドラマ「ナポレオンソロ」の主人公二人、ロバート・ボーンとデヴィッド・マッカラムが動作も外見もしゃべりもしゃべる内容も、まったく老いを感じさせないのに驚きあきれていましたが、あの二人もたしか82と83じゃなかったっけか。あの年の人たちが若者だった時代の宇宙の波動は、永遠に時間を停止して魅力を保つ、変な光線でも出していたんじゃないかしらん(笑)。
戦争体験を語ると言っても、型にはまった反戦ではなく、旧満州国のハルピンで終戦を迎え、ソ連軍の兵士二人が近所の奥さんを下半身はいで凌辱するのを少年の目で見た(上官を必死で呼んで来たら、上官はその二人をなぐりとばして止めてくれたけど、奥さんは精神を病まれてしまったとか)話や、自分がソ連兵に撃たれて近所の元軍医に麻酔もなしではさみで傷を切って弾を出した話や、「だから、どんなに芸術がすぐれていても、ソ連は好きになれない、憎しみしかない」と言って、会場をしんとさせ、「だから日本が中国でしたことも、同じように憎まれているだろう。戦争は始まったが最後、憎悪しか生まない」と続けられる。すべてが、そのように、現実的で、名優ならではのリアルな語りとあいまって、説得力がありました。
まだまだお話を紹介したいし、先日の小林さんの話の中身ももっとお知らせしたいのですが、今日はもう、このくらいで。電車はもう復旧したのかしら。